【阪神・岡田監督語録】3割打者減少は「昔と速さが違う」藤井八冠に「俺は桂馬が好き」

2023年10月13日 05:15

野球

【阪神・岡田監督語録】3割打者減少は「昔と速さが違う」藤井八冠に「俺は桂馬が好き」
練習を見つめる阪神・岡田監督(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 阪神の岡田監督は12日、甲子園での練習後に報道陣に対応した。3割打者が少ない理由について考察した。また、前日11日に棋士の藤井聡太が八冠を達成したことで、アマチュア三段の将棋愛好家らしく、王座戦を振り返った。
 ―フェニックスでは先発陣がいい結果を出している。
 「みんなちょっと間隔が開いとったからな。まあ、ちゃんと投げてくれているから、それはもう全然アレや、大丈夫よ」

 ―安心材料になる。
 「そら、もう打たれるよりは。まあメンバー(の力)がなあ、違うかもわからへんけど」

 ―村上と伊藤将は四球がなかった。それもシーズン中とは変わらなかった。
 「まあ、そうやなあ。別に技術的とかそんなんはアレや。今年、ある程度、いい成績を残したわけやからなあ。あとは、まあ、(CSで)そのままいってくれたらいい」

 ―いかに浮足立たずに投げられるか。
 「まあ、そらなあ。村上も大竹も(CSは)初めてと思うけど。まあ、それは大丈夫。一シーズンを通してローテーションを守って、相当自信が付いていると思うし。まあお客さんなんか関係ないもんな。いつも満員の中でやっているわけだから。いつもといっしょやんか。あれ以上は(お客さんは)入れへんのやから」
 
 ―リリーフ陣もまずまず。岩崎や島本とか。
 「うん、まあ、それは全然。ちょっとうまいことカットせんとあかんけどな。ま、それはしゃあないわ。(宮崎に中継ぎが)11人ぐらい(宮崎に)行ったんかな。おーん。だから3人ぐらいは外さなあかんからな。まあ、それは(日本シリーズの)40人枠じゃなしに。それはシーズンといっしょやから。まあ、準備して待ってるという形になると思うけどな」

 ―ビーズリーは中(リリーフ)で投げさせるのか。
 「いやいや、まだ、それはわからん。まあ、どっちかって言うたら、待機組になるかもわからんけどな」

 ―打撃陣はゲームの1週間前になったが、どんな感じで仕上がっていれば、という青写真はあるか。
 「こればっかりはピッチャーによって全然違うと思うからのう。まあ自分の感覚、タイミングやろうな。そこの問題だけと思うで。そらもう間違いなしにフェニックス(・リーグで対戦する相手)よりもいいピッチャーが投げるわけやからなあ。だから、(実戦は)14日、15日の2試合やけど、そこで打った、打たんというのは関係ないからな。打ってもまあ、そら気持ち的には、ポンといい当たりがでた方がええに決まっているんやけど。それが出んかっても、ある程度、自分のタイミングで打席に入れる、ボールの見極めもできる、そういうのでもな(十分)。準備だけはしっかりやるという意味ではな。別にそんな結果を求めているわけじゃないんやから。(CSファイナル初戦の)18(日)から結果を出したらいいだけの話やから」

 ―投手より打者の方が調整は難しい。
 「そら(相手が)変わるからな。ピッチャーはストライクゾーンが決まっているわけやから、そこ投げ込んでいったらいいから、ある程度自分の感覚で投げられるけど。バッターはやっぱりなあ。そら違うと思うで。だから、感覚的には開幕戦と一緒やな。最初にポンとヒットが出たら楽になると思うし。短期決戦やからな。そこでガーっと乗っていくのもあるし、そこでつまずくと2~3試合ヒットが出えへんこともあるんやし、シーズンでも。(短期決戦の場合は)その2、3試合で終わってしまう可能性があるからのう。だから、バッターの方が難しいんやろうな」

 ―こればっかりは監督でも読めない?
 「読めるかいな、そんなもん」

 ―ひょんな選手が出てくるのも短期決戦の面白さ。
 「出てきた言うてもメンバーを変えようと思ってないからなあ」

 ―そうなると近本、中野の1、2番が大事になる。
 「まあなあ。そやから、どんなバッティングをするかやろなあ。最初な。初回に。まあそら向こうも相手は決まらん、投げてくるピッチャーもわからんへん、そんなんわからへんやん」

 ―フェニックスとほぼ同時進行でCSがある。タブレットなどでCSを見るか?
 「いやいや、そんなんもう見んでいい。いっぱい見たがな。新しいピッチャーが出てきたとかなら見るけど。何回も対戦したピッチャーやからな。投げてくるのは、結局は」

 ―夜に映像を見る形か?
 「いやいや、そんなん別に見なくていいよ。広島は(午後)1時やろ?見ながらでも、別に。俺ベンチ入らへんよ。後ろで見てるだけやで」

 ―セパ全日程が終了。3割打者が非常に少ない。投手のレベルの高さを感じたか?
 「スピードがちゃうわな。ストレートの速さっていう意味では、トレーニングのやり方とかですごくレベルアップしてるんちゃう?それが打率の低さやと思うよ。ということはキレのいいストレート、速いボールはやっぱり一番打ちづらいいうことやんか。結局そういうことやんか。打率がみんな低いわけやからな、そういうことや。だから真っすぐを打てないとあかんっていうことやな。フォークとか他の変化球はそんな変わらんと思うけど、一番はストレートの速さやもんな、前と変わってんのわな、バンバン150(キロ)を投げるとかな。まあでも、実際打席の中で数字は出るけど、どんだけの速さを感じるかやからな、バッターがな」

 ―監督の現役時代は3割バッターは10人くらいだったか?
 「どのくらいおったんやろう。10人はおらんか。各チームに1人、2人おったらっていうあれやけどな、まあ10人くらいか、なあ3割。それはストレートの威力やと思うで、俺は。打率が下がるっていうのはな。だからいかに速いボールを打つのが難しいいうことやん、結局」

 ―ドラフト候補の映像はそろそろ見たか?
 「うん、ちょっとやん、まだほんまちょっとや」

 ―投手中心に見た
 「いやいや、バッターも見たよ」

 ―気になる選手はいたか?
 「いやいや、みんなボール150(キロ)以上投げるな。まあそれはドラフトの方は全然お前、まだそんな(笑)クライマックスが終わってからよ」

 ―リーグ制覇が決まってから間もなく1カ月になる。長いなと感じる。
 「いや、そら長いやろ。間もなくってあと2日やん。はっきりしてるやん(笑)」

 ―話は変わるが、昨日は藤井君の将棋はご覧になったか?
 「いやいや、見なかった。アベマ(TV)で見ようかなと思ったけどな、サスペンス見とった」

 ―昨日は第4局、第3局までは見たりはしたのか。
 「いや見てなかった、見てなかった。それは。しかしAIも(勝率)1%から(藤井8冠に)勝たせとるんやもんな。あの1手でなあ。あの銀打ちでなあ。あの銀打ちで逃げたんがあれやろ、結局は。ちょっと下がったんが敗因や、みたいなわけやからなあ。(勝率が)1%が85%になったわけやからなあ。ちょっと分からんけどな。そこまで一生懸命には見てないから」

 ―サスペンスは推理をしていくのが好き?
 「いや、もうサスペンスももう見終わった、何回も見てるからな。再放送の。もう、ほとんど見たやつばっかりや。だいたいもう分かるやん。最終的に」

 ―藤井君の打ち筋で感じることは?
 「いやいや、そんなん、そこまではわからん。そんなん、わからん。そら強いんやからな。オレらの分からん世界や。あのへんにいったら」

 ―まだ21歳という若さは?
 「まだ、オフに(17世名人の)谷川(浩司)と対談したけど、“25(歳)くらいまでは、もっと強なる”って言うとったな。そこから維持するみたいなあれやな。そうらしいよ。将棋は。だからお前、歳行ってナンボ頑張っても、頭は良くならんらしいで。25(歳)がピークとか言ってたなあ。谷川名人が」

 ―監督も脳を使って頭が大きくなったと。
 「そやろ。そら、絶対大きくなるよな」

 ―小さいころから監督も将棋を指してきたが、野球には生きるのか?
 「いやあ、そんなないよ」

 ―監督の好きな駒は。
 「オレは桂馬が好きやけどな」

 ―昨日も早めの桂馬の動きがあった。
 「でも、昔から桂馬の高飛び歩の餌食言うて。前にしか行けへんのやから。結構、桂馬は武器になるよな」

 ―監督は過去に飛車よりも角の方が好きだともコメントを残しているが。
 「うん。まあ、そやな。飛車って詰め将棋でもあんまり最後にはならんやろ。飛車よりも角とか桂馬の方が多いやんか、なあ。何手詰めにしてもなあ。詰め将棋で持ち駒飛車ってあんまりないやろ?盤の上には飛車があるときはあるけど。あんま、詰め将棋で、ないで。詰め将棋って、なんか角と桂馬が多いような気するよな」

 ―勝負手になりやすい駒なのか。
 「俺もそこまで深くは分からんけど。まあ、あのレベルになったら、感想戦でも何百手を振り返れるし。間違うやつ、おれへんもんなあ。よう覚えてるよなあ。1週間に2回くらい、将棋さしてんのになあ。間違えそうやけどな、感想戦は」

 ―将棋でも最近はAIを使ったり、野球でもデータ機器を使用するケースが増えている。
「なあ。回転数とかな」

 ―うまく使うことが大事か?
 「準備の段階と思うけどな。あんな回転数とか、あんなんは、キャンプでなあ、例えば新しい球を試してみるとかな。そんなんで、どれくらいの回転数やから、ある程度甘くなってもファウルになるとかな。そんなんやろな。だから、準備の段階と思うけどな、データっていうのは、ああいう」

 ―試合に入ったら、データより生の情報が大事になる。
 「そんなもん、考えとったら投げられへんからな、結局は。もう、感性やんかそら。試合なったらなあ」

 ―短期決戦では特に
 「そうや、そんなもん考えてる間ないよ、そらなあ。そこもまあ、準備でな、やっとかなあかんけどな」

 ―昔は日本シリーズは2戦目重視で、1戦目は種をまくという言葉もあった。もう、今はそういう時代じゃないか?
 「あれは野村(克也)さんが言うたんやろ。2戦目、6戦目っていうあれ。そんなん、どこもやってないやろ。1戦目やろ」

 ―初戦を取った方がやっぱりいい。
「そうや、まあだから、昔は中4(日)とか投げてたけど、今はなあ、ずーっとほとんど中6(日)で通しとって、短期決戦になったからいうて、4とか5(日)に縮めるからな。それがどういう結果になるとかな、そんなんわからへんわな、やっぱりな」

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