ロッテ 朗希でCS開幕!体調不良から全快ブルペン21球 21年再現だ

2023年10月13日 05:30

野球

ロッテ 朗希でCS開幕!体調不良から全快ブルペン21球 21年再現だ
外野通路を通りブルペンに向かう佐々木朗。後ろは黒木コーチ(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 プロ野球は14日にセ、パ両リーグともにクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(S)が開幕する。ソフトバンクをZOZOマリンに迎えるロッテは体調不良で離脱していた佐々木朗希投手(21)が初戦の先発候補に急浮上。ブルペン投球を行った怪物右腕は、13日のコンディションに問題がなければパ・リーグ史上最年少の20歳0カ月で開幕投手を務めた21年以来、2年ぶり2度目の大役に向かう。
 強めのキャッチボールと約70メートルの遠投を終えた佐々木朗がZOZOマリンの室内ブルペンに向かった。吉井監督、黒木投手コーチも移動する。怪物右腕はフォークなど全球種を投球。計21球には手応えが詰まっていた。

 登板2日前のブルペン入りが、怪物右腕のルーティン。しかもブルペン捕手ではなく、捕手を松川が務めたことからも、あす14日から始まるCSファーストSで開幕投手を務める可能性が高い。黒木コーチもCSでの復帰登板を想定した投球練習であることを認め「体をチェックしながらボールの軌道、回転をチェックしながら投げていた。出力は100%じゃないけどまあまあな感じ」と語った。

 7月下旬に左脇腹肉離れで離脱。9月に復帰して2試合に登板したが、同24日のソフトバンク戦の先発を発熱で回避し、そのままレギュラーシーズンを終えた。9日に続くブルペン投球で、右腕が首脳陣を安心させる投球を披露。チームトップタイの10勝を挙げた種市が故障で離脱するなど手薄な先発陣に、怪物が「救世主」として戻る。

 実戦形式のライブBPなどを行わず“ぶっつけ”となるが黒木コーチも「出力を上げた時にどうなるか、彼はテクニックを持っている」と心配していない。球数は制限されそうだが、9月17日の西武戦以来、27日ぶりの実戦へ向け準備は整いつつある。

 チームは10年に3位から日本一まで駆け上がり「史上最大の下克上」を達成するなどCSには良いイメージを持っている。佐々木朗も同じ2位で進出した21年のファーストSも開幕投手を務め、楽天を6回1失点に抑えて勝利に貢献している。

 今年3月に世界一に輝いたWBCから帰国後、佐々木朗はこう言った。「優勝の喜びとか、うれしさを感じた。そういう思いをまたこのチームでできたら」。最速165キロを誇る「令和の怪物」が、日本一への道を切り開く。(伊藤 幸男)

 ▽21年のCSファーストS初戦 レギュラーシーズンは2位で3位の楽天と11月6日にZOZOマリンで対戦。パ・リーグ史上最年少となる20歳0カ月で開幕投手を任された佐々木朗は2回に1点を失うが、6回まで4安打1失点、10奪三振。勝敗は付かなかったが、チームは9回に佐藤都のサヨナラ打で先勝し、翌日の第2戦を引き分けてステージを突破した。

 ≪種市らケガ 窮地を救う≫ロッテはシーズン終盤から先発の駒不足が顕著だ。7年目で初の2桁勝利を挙げた種市は右肘炎症で9月30日に離脱し、夏場から先発ローテーション入りして奮闘していたカスティーヨは右前腕の張りで1日に出場選手登録を抹消。CS争いが佳境だった6日のオリックス戦は救援の沢村が先発するブルペンデーでしのいだ。10日のレギュラーシーズン最終戦の楽天戦で先発した小島は登板間隔の影響でファイナルSに回る見込みで、苦しい状況は変わらない。

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