今秋6戦6勝、来秋ドラフト候補の金丸「日本一が目標なので通過点」 関大が40度目V

2023年10月21日 05:45

野球

今秋6戦6勝、来秋ドラフト候補の金丸「日本一が目標なので通過点」 関大が40度目V
<関学大・関大>優勝を決め、歓喜の金丸(中央上)ら関大ナイン(撮影・中辻 颯太) Photo By スポニチ
 【関西学生秋季リーグ戦最終節1回戦    関大2―0関学大 ( 2023年10月20日    わかさスタジアム )】 関大が2季ぶり40度目の優勝を決めた。来秋ドラフト候補の最速153キロ左腕・金丸夢斗投手(3年)が完封し、今秋6戦6勝で秋3連覇に貢献した。関西学生連盟代表として11月2日から始まる明治神宮大会関西地区代表決定戦に出場する。
 早くも来秋のドラフト戦線がザワつき始めた。金丸が6安打完封勝利で胴上げ投手になった。「普段より直球の質、変化球の切れが悪かった」。最速151キロ、2与四球でも本調子ではないと首をひねっても、今秋6戦6勝で格の違いを示した。

 「優勝できてホッとしました。日本一が目標なので通過点です」

 記録的な個人成績が末恐ろしさを物語る。今秋は4完投(2完封)で昨秋以来2度目の6勝。昨春の関学大戦で黒星を喫して以降、昨秋神宮大会も含めて公式戦19連勝に伸ばした。今秋51イニングで2失点しか与えず防御率0・35、2桁奪三振は登板6戦のうち5度を占めた。計74奪三振を数え、シーズン70奪三振以上は17年春に立命大・東(DeNA)が記録して以来12季ぶりだ。

 今春は右膝を痛め、首位で迎えた最終節はベンチ外で優勝を逃した。体に負担のかからない投球フォームを模索し、夏に自己最速を2キロ更新する153キロを計測。「体の使い方に取り組んだ成果が出た」とさらなる進化を証明した。

 国内7球団が視察し、あるスカウトは「今年でも1位指名されるぐらいの力がある」と証言した。青学大・常広羽也斗ら関東の投手に注目が集まる今秋。来年の目玉は関西にいる。 (河合 洋介)

 ◇金丸 夢斗(かねまる・ゆめと)2003年(平15)2月1日生まれ、兵庫県神戸市出身の20歳。広陵小1年から広陵少年野球部で野球を始めて投手や一塁手。広陵中では軟式野球部に所属。神港橘では1年秋から背番号10でベンチ入り。2年秋から背番号1を背負い、3年夏の独自大会で8強入り。関大では1年秋からリーグ戦登板。50メートル6秒5、遠投110メートル。1メートル77、77キロ。左投げ左打ち。

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