ロッテ吉井監督「使う気なかった」朗希をブルペン待機させた理由 「重みを感じてもらいたかった」

2023年10月21日 21:48

野球

ロッテ吉井監督「使う気なかった」朗希をブルペン待機させた理由 「重みを感じてもらいたかった」
<オ・ロ>吉井監督(右)とともにファンにあいさつへ向かう佐々木朗希(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【パCSファイナルステージ第4戦   ロッテ2―3オリックス ( 2023年10月21日    京セラD )】 パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第4戦は21日、京セラドームで行われ、ロッテはオリックスに2―3で敗れ、2010年以来の日本シリーズ進出はならなかった。
 ベンチ入りしたが、登板機会はなかった佐々木朗希投手(21)は「(ベンチ待機は)初めてだったので、いつも通り自分の準備をしながら待っていました」と語り、監督からどんな場面で行くかについては「(特に話は)なかった」と明かした。

 チームが粘り強い戦いを見せる中「出番は回ってくると思って、ちゃんと投げられる準備はしていました」。しかし、チームは1点届かず終戦。自身もファイナルステージで投げることなく、オリックスの歓喜の瞬間をベンチで見つめた。

 WBCから始まり、シーズン15試合に登板し7勝4敗、防御率1.78という成績で2023年を終えた21歳は「前半はいい形で投げられたんですけど、シーズン後半はあまり貢献できなかった」と振り返り、今回のポストシーズンでの経験を「短期決戦の難しさも楽しさも今回新たに経験できたので、次に同じような機会があったら結果を出せれば」と前を見据えた。

 吉井監督は、佐々木朗のブルペン入りについて「ゲームでは、使う気はなかったです。このブルペンの雰囲気を味わってもらって。彼は先発しかしたことなかったので、ブルペンではどういうことが起こっているのかを見てもらいたくて、ベンチに入れました」と語った。

 さらに「ポストシーズンの重みですよね。我々はもちろんレギュラーシーズン優勝するためにやっているんですけど、ちょっと言い方が間違っているかもしれないですが、あれは予選みたいなもので、ここからが本戦で日本一になるというのが、今の日本のプロ野球のルールなので。その重みを少しでも感じてもらいたくて。そしてブルペンの雰囲気を味わってもらいたいと思って、ベンチに入ってもらいました」と語った。。

 敵地に駆け付けたファンへのあいさつを終え、吉井監督と話しながら引き揚げた怪物右腕。ケガとも闘い、ポストシーズンで悔しい思いもした。佐々木朗希の2024年のさらなる進化が、ロッテのリーグ制覇、そして日本一につながる。

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