巨人の課題は「ここぞの一本」よりも「チャンスメーク」にあり

2023年10月21日 07:15

野球

巨人の課題は「ここぞの一本」よりも「チャンスメーク」にあり
<巨人秋季練習>阿部監督(左)は中田歩に打撃の熱烈指導を行う (撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 2年連続の4位に終わった巨人。阿部新監督が就任し、来季は20年以来のリーグ優勝を目指す戦いに臨む。
 巻き返しに向け、投打のレベルアップが求められる。投手陣は若手が台頭し、一定の駒が揃う先発陣よりも、勝ちパターンを担う救援陣の整備が急務だろう。

 攻撃陣では「チャンスメーク」が来季の鍵を握ることになりそうだ。シーズン終了後、あるスタッフと話したときのこと。「優勝した阪神との大きな差はいろいろあるけど、得点圏に走者を置いた場面の回数の差は縮めないといけない」という話を聞いた。

 今季の巨人はチーム打率、本塁打数はリーグトップの数字を残しながら、得点数はリーグ3位に終わった。得点圏での成績を比較すると、課題は見えてくる。

 阪神は1246打数334安打、21本塁打、442打点、打率・268。
 一方の巨人は1043打数251安打、35本塁打、343打点、打率・241。

 得点圏での打数に約200の差がある。「ここぞの一本」が出るか出ないかで勝敗を左右することは間違いないが、「ここぞ」の場面を増やすことが、チームには必要だろう。盗塁、犠打はもちろん、エンドランなどを駆使して、内野ゴロでもいかに得点圏に走者を進めることができるか。リーグ優勝奪回へ向け、新体制でスタートを切った巨人。秋季練習、秋季キャンプでは個々のレベルアップはもちろん、得点圏での場面を増やすチーム打撃の意識改革も必要だろう。(記者コラム・川島 毅洋)

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