阪神ドラ1・下村が号泣「ストライクがこんなに…」 大学ラス投は9連続ボール、雪辱はプロの舞台で

2023年11月20日 20:01

野球

阪神ドラ1・下村が号泣「ストライクがこんなに…」 大学ラス投は9連続ボール、雪辱はプロの舞台で
<青学大・慶大>悔しそうな表情で記者の質問に答える青学大・下村(撮影・木村 揚輔)  Photo By スポニチ
 【明治神宮野球大会大学の部決勝   青学大0―2慶大 ( 2023年11月20日    神宮 )】 明治神宮野球大会大学の部の決勝が20日に行われ、慶大が4年ぶり5度目の優勝を果たした。敗れた青学大は、初優勝と「大学4冠」を逃した。
 青学大2番手として救援し、敗戦投手となった阪神ドラフト1位の下村海翔投手(4年)は、悔し涙が止まらなかった。

 「ゼロに抑えようという思いが強すぎた。精神的に自分が弱かったのかな…ということしか今は言えない。ピンチは何百回、何千回と経験してきたけど、ストライクを取ることがこんなに難しいと感じたことはなかったですし、雰囲気に圧倒されたのかもしれない。気持ちは向かっていっていましたけど…」

 両者無得点の6回から登板した。3イニング目の8回1死無走者から味方の連続失策で一、二塁を背負ってから、1球もストライクが入らずに9球連続ボール。2者連続四球で先制の押し出し四球を献上して、2回1/3、2失点で大学最後の登板を終えた。

 初戦の日本文理大戦で100球を投じてから中1日での救援登板だった。「疲れとかコンディションを言い訳にしたくない。したくない経験だったけど、絶対に生かさないといけない。チームのみんなには不甲斐ない投球で申し訳ない。何年後かに、この経験があったからこういう選手になれたと言えるように、これも乗り越えていきたいです」とプロでの雪辱を誓った。

 ◇下村 海翔(しもむら・かいと)2002年(平14)3月27日生まれ、兵庫県西宮市出身の21歳。小3から野球を始め、甲武中時代は宝塚ボーイズに所属。九州国際大付(福岡)では1年秋からベンチ入りも甲子園出場なし。青学大では1年秋からリーグ戦に登板。1部リーグ通算24試合で7勝5敗、防御率1・63。50メートル走6秒0、遠投120メートル。1メートル74、73キロ。右投げ右打ち。

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