ソフトバンク・風間球打 台湾で力試し「持ち味の真っすぐが、どこまで通用するか」

2023年11月20日 06:00

野球

ソフトバンク・風間球打 台湾で力試し「持ち味の真っすぐが、どこまで通用するか」
台湾で開催されるアジアウインターLに参加するソフトバンクの(左から)正木、イヒネ、藤野、風間、井崎、牧原巧 Photo By スポニチ
 ソフトバンクから台湾で開催される「2023 アジアウインターベースボールリーグ」に派遣される選手らの出発式が19日、ペイペイドームで行われた。同リーグは25日に開幕し、9選手が来季へ向けて貴重な実戦経験を積む。来季3年目を迎える風間球打投手(20)は中継ぎで起用される予定で、自慢の直球で勝負する意気込み。21年ドラフト1位右腕が異国の地で技を磨き、来季3年目の飛躍につなげる。
 台湾に派遣される風間は「この時期に試合はなかなかない。来年に向けてしっかりとやっていきたい」と意気込みを口にした。試合では中継ぎで起用される予定で「自分の持ち味の真っすぐが、どこまで通用するか試していきたい」と力を込めた。

 2年目の今季は春季キャンプで制球難に苦しみ、3月には腰椎分離症で離脱し、リハビリ組での調整が長く続いた。12日の契約更改交渉では80万円ダウンの年俸1000万円で更改し「昨年同様、投げられず悔しい一年だった」と話した。シーズン終盤にようやく復調し、10月の3軍韓国遠征では直球が最速153キロをマーク。「今は悪かった時の感覚はない。元に戻った。今の自分のできる限りを出し切りたい」と力試しを楽しみにしている。

 「2023 アジアウインターベースボールリーグ」にはNPB10球団が参加。ソフトバンクは阪神、オリックス、ロッテ、ヤクルトと合同チームを組んで戦う。今月25日に開幕し、来月17日までレギュラーシーズン17試合が組まれ、さらにプレーオフ、決勝・3位決定戦がある。最大19試合で「中継ぎだから半分の8、9試合は投げるのかな。なかなか難しいと思うけど、全部ゼロで抑える気持ちはある」と力強く語った。

 秋季キャンプ中に米シアトルのトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」による「ピッチング・デザイン」を受け、「褒められたのは左足の着地ですね。踏み込み足がバーランダーに似ているとか。参考にすればいいよと言われた」。メジャー257勝右腕を比較対象に挙げられて自信をつけた。「課題は重心移動。もっと速くすれば球速も上がると言われた」と課題も見つかった。

 春先のスランプからは完全に脱し、「今は自分のピッチングを楽しめている」と台湾での実戦を待ちわびていた。3年目を迎える来季へ、台湾での経験を飛躍の足掛かりにするつもりだ。 (森 寛一)

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