【筑後鷹】リチャード「2軍タイトルは、もういらない」 7年目の来季こそ1軍でブレーク!!

2023年12月05日 06:00

野球

【筑後鷹】リチャード「2軍タイトルは、もういらない」 7年目の来季こそ1軍でブレーク!!
ソフトバンク・リチャード(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 毎週ソフトバンクのファーム情報をお届けする筑後鷹。第57回はリチャード内野手(24)だ。今季はウエスタン・リーグで4年連続の本塁打王と2年連続で打点王との2冠を獲得。「もう2軍のタイトルはいらない」と7年目の来季こそ1軍でのブレークを期し、オフは徹底的に鍛え上げる。
 下半身のコンディション不良のため、リチャードは秋季キャンプをリハビリ組で過ごした。それでも11月下旬には打撃練習を行い、室内では栗原とともにノックを受けるなど元気な姿を見せている。

 「良くなっているというか、もう思い切りプレーできる」

 全快を宣言した背番号52は「地道に野球以外の体力系を強化に入れて」と体をいじめ抜いて思わず倒れ込むシーンもあるなど泥くさく野球と向き合っている。

 持っているポテンシャルは疑いようがない。今季は2軍で19本塁打を放ちウエスタン・リーグで4年連続のタイトルを獲得。打点王との2冠は、2年連続で今季まで2軍を率いた小久保監督の日本一に貢献した。一方、1軍では22試合の出場で打率・115、本塁打は0本。指揮官はNPBアワードで「(来年が)ラストのつもりでやった方がいい」と“最後通告”で飛躍に期待する。当然、本人も「もう2軍のタイトルはいらない」と燃えている。

 ファーム日本一に輝いた巨人戦での本塁打は、「俺はシュワバー」と、大リーグのフィリーズで今季の打率・197ながら、47本塁打を放った大砲のイメージを持ち打席に入ったことを明かしていたが、目指す選手像がある。

 「打つに越したことはない。目指すのはグラシアルの全盛期」

 ソフトバンクに18年から5年間在籍し19年には打率・319、28本塁打、68打点と日本でのキャリアハイの成績を残した右の長距離砲だ。「ホームランも僕は30本ぐらい打ちたい」と大きな目標を掲げる。ただ、1軍の最多出場は21年の34試合が最高と、1軍定着に至ったシーズンはないだけに足元もしっかり見つめる。「まずは来年は何本というより、一本ずつ積み重ねる感じで頑張りたいなとは思います」と力を込める。

 現在は小久保監督のアドバイスを体に落とし込んでいる。「右肘を背中側に入れすぎないようにというところ。毎日突き詰めてやっています」。今オフはプロ生活では初となる完全な休養日もつくらないつもりだ。「僕の体的に2日空いちゃうと、なまるところがあるので。3勤。できるなら4勤。毎日練習できたらいい」。背水の7年目の来季へ鍛え抜いた先には、1軍でスポットライトを浴びる日々が待っているはずだ。 (杉浦 友樹)

 ◇リチャード(本名・砂川リチャード)1999年(平11)6月18日生まれ、沖縄県出身の24歳。沖縄尚学から17年育成3位でソフトバンクに入団。20年3月に支配下登録。1軍では3年間で79試合に出場し、打率・157、10本塁打、26打点。1メートル89、123キロ。右投げ右打ち。

おすすめテーマ

2023年12月05日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム