【23年ドラフト下位指名】ロッテ育成4位・藤田和樹 勝負強さ武器に「日本を代表するような選手に」

2023年12月05日 05:00

野球

【23年ドラフト下位指名】ロッテ育成4位・藤田和樹 勝負強さ武器に「日本を代表するような選手に」
11月23日の入団交渉を終え、大好きなロッテのお菓子「パイの実」を前に笑顔の藤田和樹(球団提供) Photo By 提供写真
 ロッテから育成ドラフト4位で指名された延岡学園(宮崎)の藤田和樹外野手(18)は、高校時代に投打の二刀流で活躍したポテンシャルの高い選手だ。「魂のエース」と呼ばれた黒木知宏1軍投手コーチ(49)の後輩でもあり、プロでは高校通算20発の打撃を生かして外野手一本で勝負することを決めている。
 バット一本でのし上がってみせる。11月23日、ロッテとの仮契約を終えて会見に臨んだ藤田の口からはビッグな夢が飛び出した。「3冠王もそうなんですけど、日本を代表するような選手になりたいです」。18歳が思い描いているのはエンゼルスからFAの大谷のような唯一無二の存在。だが、あえて二刀流は捨ててプロの世界に飛び込む。

 「球団から打撃を期待していただいているので、外野手一本でいこうと思っています」

 中学までは捕手。本格的に投手に転向したのは高1の冬ながら、1メートル85の長身から繰り出す140キロ台後半の直球を武器に、3年春にはエースナンバーを背負った。一方で高校通算20発を誇る打撃も高く評価されている。投打に高いポテンシャルを秘めているが、自身は吉田正尚(レッドソックス)を参考にしながら磨いてきた打撃に自信がある。

 「長打力もそうですけど、適時打というか、必要な場面で必要な打撃をするのが一番の持ち味なので、バッティングでアピールしていきたいです」

 球団は来季が7年目となる安田、同じく6年目の山口に続く中軸候補として育成していく方針。まずは体づくりからスタートの予定で、藤田は「育成選手で誰よりも上を目指す立場。常に努力していきたい」と意気込んだ。

 チームには延岡学園の大先輩でもある黒木投手コーチも在籍。面識はないものの、「YouTubeとかで見て面白い方だと思った」と親しみを感じている。もちろん、現役時代に「魂のエース」と呼ばれ、最多勝利、最高勝率のタイトルを獲得した名投手だったことも知っている。「凄い以外の言葉が思いつかないぐらいの方。プロで活躍するためのすべを学べたら」。投手ではなく打者で勝負するが、先輩の魂は引き継いでいく。(大内 辰祐)


 ◇藤田 和樹(ふじた・かずき)2005年(平17)11月4日生まれ、山口県下関市出身の18歳。小学校入学前に豊浦少年野球部で野球を始める。長成中時代は硬式の下関マリナーズに在籍し、捕手として全国大会に出場。延岡学園では1年冬から投手に転向し、2年秋は4番、3年春はエースで県4強。1メートル85、82キロ。右投げ左打ち。

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