大谷&ソト FAとトレード“目玉商品”に手を伸ばすブルージェイズ 今勝つために必死な理由とは?

2023年12月05日 11:40

野球

大谷&ソト FAとトレード“目玉商品”に手を伸ばすブルージェイズ 今勝つために必死な理由とは?
大谷翔平 Photo By スポニチ
 ブルージェイズは15年のシーズン中に、現在のマーク・シャパイロ球団社長とロス・アトキンスGMの体制になったが、これまではニューヨークやロサンゼルスのビッグマーケットチームと、超大物の獲得で競い合ったりはしなかった。
 ジョージ・スプリンガー外野手に総額1億5000万ドル、ケビン・ガウスマン投手に1億1000万ドルを与えた程度だった。

 それがこのオフはFA市場の目玉商品、大谷翔平とトレード市場の目玉商品フアン・ソトの両方に手を伸ばしている。

 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」が、ブルージェイズが今勝つために必死な理由を解説している。まずブルージェイズは20年、22年、23年とポストシーズンに進出したが、結果は全てスイープであっさり敗退、0勝6敗だ。最後にポストシーズンの試合に勝ったのは16年である。地元ファンはいら立っている。

 チームの看板選手はボー・ビシェット(25)とウラジーミル・ゲレロ(24)だが2人はあと2年でFA資格を得てしまう。契約延長もできていない。ゲレロの成績は21年大谷とMVPを争ったシーズンからから明らかに落ちていて、延長交渉も難しい。

 一方でオーナーの上場企業「ロジャーズコミュニケーションズ」は、球団に多額の投資をしてきた。

 本拠地トロントのロジャーズセンターは3億ドルをかけて改修し、フロリダ州ダンイーデンのキャンプ地に1億ドルで新しい立派な施設を作った。しかも昨季のチームのサラリー総額は初めてぜいたく税の基準額を超えた。それでもポストシーズンを勝ち進めなかった。

 投手陣は23年は、ア・リーグ2位の防御率でとても良かった。一方で攻撃陣は得点数が30球団で14位と平均レベル。そこからマット・チャプマン、ケビン・キーアマイヤーが抜けたから、打線の核となる強打者が必要不可欠だ。

 そのため、なんとか大谷かソトを手に入れたい。球団経営陣は改装したロジャーズセンターのチケットの値段を上げ、高額のプレミアムシートを販売する予定。ファンに高いチケットを買ってもらうためにも、花形選手が必要になる。

 ちなみにファームに若手有望株は多くない。ベースボールアメリカ誌の今季のシーズン中のランキングでは、25位と下の方である。MLBは結果が全て。シャパイロ社長は25年まで、アトキンスGMは26年までの契約だが、それまでに結果を残せなければ、解雇の恐れもある。

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