大学生が侍Jトップチーム入りへ!今秋ドラフト目玉の明大・宗山を3月強化試合にリストアップ

2024年01月15日 02:00

野球

大学生が侍Jトップチーム入りへ!今秋ドラフト目玉の明大・宗山を3月強化試合にリストアップ
侍ジャパンの3月強化試合のメンバー候補にリストアップされた明大・宗山主将(撮影・柳内 遼平) Photo By スポニチ
 今秋ドラフトの超目玉である明大・宗山塁内野手(3年)が、侍ジャパンの3月6、7日の欧州代表との強化試合(京セラドーム)のメンバー候補にリストアップされていることが14日、分かった。東京六大学野球リーグの通算安打記録更新が期待される左打ちの遊撃手。今月中旬のスタッフ会議を経て正式に選出されれば、12年の侍ジャパン常設後、ドラフト指名前の大学生が初めてトップチームに名を連ねる。
 東京六大学野球のスターが「飛び級」で侍ジャパン入りする可能性が出てきた。6日の始動日に7球団10人のスカウトが集結した今秋ドラフトの超目玉。日本ハムとソフトバンクが1位候補に挙げる宗山は、明大野球部の公式サイトに将来の夢を「侍ジャパンの3番」と書いている。

 3月の欧州代表戦に向けた侍ジャパンのスタッフ会議は、今月中旬に開催される。宗山はすでに候補にリストアップされており、正式に選出されれば、12年の侍ジャパン常設後では初めてドラフト指名前の大学生がトップチーム入り。大学生ながら超一流のプロの中でプレーすることは、何ものにもかえがたい経験だ。

 巧打好守の遊撃手で、マスクもいい。1年春から積み重ねた安打は現役最多の94本で、高山俊(明大)が持つ131安打のリーグ記録は射程圏。左打席での構えや俊敏な守備も絵になる「スター性」を兼ね備えた逸材だ。

 遊撃の名手だった井端監督は、昨年までの評論家の活動を通じてアマ球界にも精通。思い入れのあるポジションの逸材を大学1年時から注目していた。昨年7月には大学代表の臨時コーチとして指導し、同12月は松山で開催された「大学代表候補合宿」を視察。「年々上達している。守備は(群を)抜いている。どれだけ伸びるか楽しみ」と語っていた。

 選出がかなえば日本球界としても意義が大きい。侍ジャパン強化委員会は昨年から10年のスパンで、日本代表の強化に着手することを決定。26年にはWBCが開催され、28年のロサンゼルス五輪では野球が追加競技に復活した。宗山は順調なら26年WBCでプロ2年目を迎え、長期にわたり日の丸を背負うことが期待されている。

 課題となっている二遊間の世代交代という側面でも、宗山の存在価値は大きい。昨年3月のWBCで正遊撃手だった源田も2月に31歳を迎える。先の国際大会につながる若侍の台頭が望まれていた。

 アンダー世代では日本代表常連の宗山は「(将来的に)トップチームに入りたい。いずれはこうなりたいというイメージは持っている」と語っていた。2カ月後という近い将来、早くも実現する可能性が出てきた。

 ≪ドラフト指名前の大学生は初≫日本代表トップチームは96年アトランタ五輪までオールアマ編成。99年9月のシドニー五輪予選で初めてプロアマ混成となった。03年のアテネ五輪予選以降はオールプロ編成となり、その後、アマ選手の代表入りは07年12月の北京五輪予選で大学・社会人ドラフト1巡目で楽天に指名されていた愛知工大・長谷部、13年11月の強化試合・台湾戦での広島1位指名だった九州共立大・大瀬良、日本ハム3位だった明大・岡(現ロッテ)らの4選手の例があるが、ドラフト指名前の大学生のトップチーム入りは宗山が初めて。

 ◇宗山 塁(むねやま・るい)2003年(平15)2月27日生まれ、広島県出身の20歳。三良坂小1年で野球を始め、三良坂中では軟式野球の「高陽スカイバンズ」でプレー。広陵(広島)では1年夏、2年春に甲子園出場。明大では1年春に正遊撃手となり、2年春に首位打者を獲得。リーグ戦通算打率・348、8本塁打。1メートル75、79キロ。右投げ左打ち。

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