ソフトB・和田が最高の笑顔 子供たちと触れ合い「大好きだった投げて、打って、走ってを思い出せた」

2024年01月15日 06:00

野球

ソフトB・和田が最高の笑顔 子供たちと触れ合い「大好きだった投げて、打って、走ってを思い出せた」
野球教室に参加したソフトバンク・和田(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 ソフトバンク和田毅投手(42)が14日、長崎市内で長崎県主催の野球教室に参加した。開幕ローテーション入りが決定していたが、西武からFA加入した山川穂高内野手(32)の人的補償と報道され、28人のプロテクトから漏れていたことが判明。日米通算163勝左腕には屈辱の“騒動”だったが、最高の笑顔で155人の少年、少女に笑顔で野球の面白さを伝えた。きょう15日にはプロ22年目の自主トレを公開する。
 いつも通りの優しい和田だった。この日の野球教室には長崎県内の野球・ソフトボールチーム所属の小学生155人が参加。ベテラン左腕はストラックアウトゲームを担当した。

 教室終了後には客席で見ていた硬式野球クラブの小学生からサイン攻め。「ボール多すぎやろ」と笑いつつ、次々と球場に落とされる色紙と硬式球に笑顔でペンを走らせた。

 「小学校の頃から大好きだった投げて、打って、走ってを思い出すことができた。地元島根もプロ野球チームがない。選手に会えるのはなかなかない。会うとキラキラした目で見てくれる。触れ合うことでプロ野球選手を目指してくれたら」

 長崎では19年から6年連続で合同自主トレを行っている。まさに、1年をスタートさせる地への恩返し。昨年からオファーを受けていたが、コロナ禍の影響などで開催できなかった。

 ようやく故郷と同じくプロ球団のない長崎での初の野球教室が実現。和田は「長崎市さんの協力のおかげで素晴らしい教室になった。野球は楽しい、面白い、大好きの気持ちをずっと持ち続けてほしい。悔しい、悲しい、うれしい、いろんな思いを忘れずに続けていってほしい」。将来のプロ野球選手候補に思いを、託した。

 6日から長崎で総勢18人の“和田塾”を行っているが、オフだった11日に一部報道が出た。西武からFA加入した山川の人的補償として自身の名前が挙がったのだ。小久保新監督には有原とともに開幕ローテーション当確と告げられていたが、28人のプロテクトリスト外だったことが判明。43歳シーズンに挑むベテラン左腕には屈辱的事実であり、国内外から注目を浴びた。“騒動”の後、初の公の場となったが、子供たちとの交流でも癒やされた和田は終始、笑顔を絶やさなかった。

 きょう15日が自主トレ公開日。野球教室以外の発言はなかった。今季でプロ22年目。松坂大輔氏を代表とする「松坂世代」の現役NPB選手は和田1人となった。「同学年が1人とか考えたこともないですし、みんな頑張っています。1人だからとかはない。野球を続ける限りしっかりと頑張っていきたい」。“騒動”は完全に鎮火はしていないが、和田はそう前を向いた。
 (井上 満夫)

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