オリ・舜平大 侍ジャパンの最終候補にリストアップ 3月の欧州代表戦で初めての「日の丸」を狙う

2024年01月25日 04:45

野球

オリ・舜平大 侍ジャパンの最終候補にリストアップ 3月の欧州代表戦で初めての「日の丸」を狙う
ウエイトを手にフォームを確認するオリックス・山下(撮影・後藤 正志) Photo By スポニチ
 侍ジャパンが3月6、7日に行う欧州代表との強化試合(京セラドーム)の最終候補メンバーに、オリックス・山下舜平大投手(21)がリストアップされていることが24日、分かった。高卒3年目だった昨季、9勝を挙げて新人王に輝いた最速160キロ右腕。選出されれば初の代表入りとなる。絞り込み作業を進め、代表メンバーは来月中旬に発表される。
 21歳の「ネクストモンスター」が初めて日の丸のユニホームに袖を通す可能性が出てきた。侍ジャパンは23日にスタッフ会議を開催し、全12球団から届いた招集可否の返答から絞り込み作業を実施。山下が最終候補のリストに名を連ねた。

 高卒3年目の昨季は開幕投手としてプロ初登板を迎えて大飛躍した。8月下旬に腰の疲労骨折にあたる腰椎分離症で離脱するまで9勝を挙げ、リーグ3連覇に貢献。新人王にも輝いた。このオフは一日5食を実践し、体重を98キロから105キロまで増やすなど肉体を強化した。「ケガはかなり早い段階で治っていたので、2月のキャンプと開幕に向けて練習できている」と万全を強調。23日には今オフ2度目のブルペン投球を行い、立った捕手相手の調整投球ながら、この時期では異例の151キロを計測した。

 侍ジャパン強化委員会は昨年、10年スパンで日本代表の強化に着手することを決定。26年WBC、28年ロサンゼルス五輪の主戦投手育成は、投手力が強みである日本の直近の課題だ。山下には長期にわたり、日の丸を背負うことが期待される。井端監督も21日、山下について「あとはケガだけですよね。どこまで回復しているか」と注目していた。

 3月の強化試合の代表メンバーは来月中旬に発表予定。井端監督は「(11月の)プレミア12の選考と一緒ぐらいのイメージでオファーを出した」と明かし、当初100人近い選手をリストアップしていた。メンバー発表前には全12球団のキャンプ地視察も予定している。コンディションやチーム事情も加味しながら、今後も絞り込みを継続していく。

 昨季の直球の平均球速154・4キロは、先発投手ではロッテ・佐々木の159・1キロに次いで2位だった。最速160キロ右腕の「世界デビュー」が近づいてきた。

 ▽近年の主なモンスターエースたちの侍トップチームデビュー
 ☆大谷翔平(20歳) 日本ハム時代の14年11月12日、日米野球の第1戦(京セラドーム)で8回に3番手で登板。後にヤクルトでプレーしたエスコバルを右飛、ファウラー(アストロズ)を左飛、ゾブリスト(レイズ)を一ゴロに仕留め3者凡退。最速159キロで全12球中10球が直球だった。

 ☆山本由伸(20歳) オリックス時代の19年3月10日、秋のプレミア12を見据えた強化試合・メキシコ戦(京セラドーム)で3回から2番手で登板。3回は無安打に抑え、4回は1死から同僚のメネセスに右中間二塁打されるなど一、三塁を招いたが、2者連続三振に仕留め2イニングを2安打無失点で切り抜けた。

 ☆佐々木朗希(21歳) 22年11月10日、翌春のWBCを見据えた強化試合・オーストラリア戦(札幌ドーム)に先発。4回4安打無失点、2三振で勝利投手となった。9月26日以来の実戦マウンドで最速159キロをマーク

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