広島・末包 「ギュウギュウ」「パンパン」の誠也打法で目標は決まった「最低20本打ちたい。そこから…」

2024年01月25日 05:00

野球

広島・末包 「ギュウギュウ」「パンパン」の誠也打法で目標は決まった「最低20本打ちたい。そこから…」
練習中、おどけたポーズを見せる広島・末包 Photo By スポニチ
 広島・末包昇大外野手(27)が24日、マツダスタジアムで選手会の合同自主トレに合流した。新春は、広島OBのカブス・鈴木誠也外野手(29)らと沖縄で2年連続の自主トレ。外野の定位置獲りへ、今季は昨春伝授された“ギュウギュウ、パンパン”の誠也打法を完成させ「最低20本打ちたい。そこから30本狙いたい」と高らかに宣言した。
 堂林、後輩の内田、高木と新春5日に沖縄入りし、鈴木と合流して始動。途中3日間の護摩行を挟み、20日までみっちり汗を流した。憧れの強打者からの直々の指導、さらには貴重な助言。顔にわずかなヤケド痕が残るものの、末包の表情は充実感に満ちていた。

 「“去年より全然良くなっている”とのことでした。“しっかりやれば打てると思う”とも言われたので、自分なりに教えてもらったことへの答えを出せれば…と思います」

 1年前に下半身主導の打ち方を教わった。軸足の右股関節に体重を乗せて力を「ギュウギュウ」にため込み、お尻を「パンパン」に張らせるイメージを持って強く振る。その成果か、昨季は出場65試合で打率・273、11本塁打、27打点をマークした。ただし…。

 「去年は教えてもらっても、できない感じがあった。今年はしっくり来ている感じがあるので、(股関節を)もっと動かしていけたらもう一個、もう一つ押し込みができるのかな…という感じです」

 今季こそ「誠也打法」完成を目指す。いきおい沖縄では「股関節を一生やっとけ」という鈴木の愛にあふれる助言もあり、筋力トレーニングを一切やらず、メディシンボールを使うなどして股関節の動かし方をメインに汗を流してきたという。

 「無駄なくシンプルに。自分で股関節を意識するようになって、誠也さんの凄さがより分かる。内田と高木も来ていたけど、去年の自分を見ている感じ。いろんな視点から成長できたと思います」

 一塁の守備練習に入っても、狙うのはあくまで「外野のレギュラー」だ。中軸を担った西川がオリックスへFA移籍し、右翼のポジションは空いた。自主トレを共にした堂林、高卒3年目の田村ら候補はあまたいる。末包は、自慢の長打力にモノを言わせる。

 「最低20本(塁打)は打ちたいな…と。そこから30本を狙って」

 待望久しい右のスラッガー。宣言通りに量産すれば定位置奪取はもちろん、師と仰ぐ鈴木が務めた4番指名だって十分ありそうだ。 (江尾 卓也)

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