【筑後鷹】右の大砲候補、高卒6年目の野村大 熱男パワーでキャリアハイを狙う

2024年02月06日 06:00

野球

【筑後鷹】右の大砲候補、高卒6年目の野村大 熱男パワーでキャリアハイを狙う
さらなる飛躍が期待されるソフトバンク・野村大 Photo By スポニチ
 熱男パワーを注入して飛躍だ。ソフトバンク・野村大樹内野手(23)は1月に本紙評論家に就任した松田宣浩氏(40)の自主トレ「熱男塾」に3年連続で参加。声を出す必要性を再認識するなど刺激を受けた。食生活にも気をつけて臨む高卒6年目のシーズン。昨年、プロ初本塁打を放った右の大砲候補はキャリアハイを狙う。
 野村大はキャンプ前に活力を得ていた。1月中旬に松田宣浩氏を中心に行われた自主トレ「熱男塾」に3年連続で入門。ソフトバンク、巨人で通算1832安打を放ったレジェンドとトレーニングだけでなく、食事をともにするなど、貴重な時間を過ごした。

 「松田さんは自主トレからも元気。ああいうところから見習うべきかなと思う」

 昨年は1軍で過去最多の41試合に出場し、プロ初本塁打を放った。2軍で過ごすことも多かったが、常にベンチで積極的に声を出すことを心がけた。「声を出すっていうのは、どんだけ自分が打てなかったり、調子が悪くても自分のテンションでできる。そこだけは意識してます」と今季も率先してやるつもりだ。

( 食生活に気配りも/) これまでは夏場にバテてしまうことが多かったことから、オフは食事面に気を配って過ごした。「脂肪を落としながら筋肉を落とさない食生活を意識した」。昨年12月に知り合った栄養士からは専門的なアドバイスを受けた。1日の練習メニューに対してどれぐらいタンパク質を摂取する必要があるか、脂質はどれぐらいに抑える必要があるかなどを聞いて実践。「意識することでだいぶん変わってきつつある」と手応えはあり、プレーで表現するだけだ。

 1学年上の清宮(日本ハム)とクリーンアップを打った早実から入団して今年で6年目を迎える。「去年よりは絶対(試合に)出ないといけないし、退化してしまっては意味がないので。全部(の成績)を更新できるようにやっていきたいなと思います」とキャリアハイを目標に掲げる。

 「ホットコーナー」と呼ばれる三塁は栗原らとイスを争うことになるが、ポジションについては「出られるところで出たいという感じです」とこだわりを持っていない。どこでも試合に出て活躍する。野村大は宮崎で前進することだけを考えている。 (杉浦 友樹)

 《ライバル正木、吉田、牧原巧と切磋琢磨》野村大は熱男塾終了後、筑後市のファーム施設で正木、吉田、牧原巧と一緒にノックを受けるなどトレーニングを重ねて宮崎に入った。野村大は「松田さんみたいなレジェンドの方の意見を聞くのもいいと思いますし、(トレーニングをした)他の3人にどうやって打ってんの?とか聞いて、そういう部分から学ぶこともあると思います」と切磋琢磨(せっさたくま)する重要性を語った。

 ◇野村 大樹(のむら・だいじゅ)2000年(平12)9月10日生まれ、兵庫県出身の23歳。早実では17年の選抜に出場し、9打数5安打2打点。18年ドラフト3位でソフトバンクに入団。背番号55。1メートル71、84キロ。右投げ右打ち。

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