レイズ・上沢 米国の野球、文化に適応し翔平とシーズンで会いたい 生き残りへ「考えながら」奮闘中

2024年03月16日 01:30

野球

レイズ・上沢 米国の野球、文化に適応し翔平とシーズンで会いたい 生き残りへ「考えながら」奮闘中
自ら料理したパスタを食べる上沢(本人提供) Photo By 提供写真
 今季からレイズとマイナー契約を結び、招待選手としてメジャーキャンプに参加する上沢直之投手(30)が米1年目の戦いを語る新連載コラム「Uwasawa’s Journey」がスタート。グラウンド内の出来事から初めての異国での生活まで、新鮮に感じたものをプライベート写真とともに、シーズン中毎月お届けします。(取材・構成、柳原 直之)
 オープン戦初登板は2月29日のブレーブス戦に3番手で投げ2回7失点、3月5日のレッドソックス戦は先発で2回1失点でした。3度目は10日にドミニカ共和国で再びレッドソックスに投げて1回2/3で5失点。悔しい結果でしたが、勉強にもなりました。僕が力んだところでこっちの投手のような球速は出ません。改めて力を入れないで、質の高いボールを投げた方がいいと感じています。7日のフィリーズ戦では視察に訪れた日本ハムの栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサーがレイズのユニホームを着用してベンチ入りしました。久しぶりにお会いできてうれしかったですし、野球の話もできていい時間でした。

 選手たちとは僕の英語がまだまだなので深い話はできませんが、満遍なく話せています。投手陣はピーター(フェアバンクス)と結構話しますし、バズからは東京五輪の米国代表で来日した時の話も聞きました。タジ(ブラッドリー)も凄くいいやつって感じですね。

 練習後もやることはたくさんあって、最近は銀行口座やクレジットカードを作って、今後は運転免許も取得しないといけません。ソーシャルセキュリティーナンバー(社会保障番号)を受け取りに行った時は、施設の火災報知機が鳴って、帰らされたことがありましたね。誤作動だったんですけど、キャンプ地の池にはワニがいますし、米国っていろいろあるなと思いました。

 ただ、基本的には家にいる時間が長いです。料理はテラ(寺嶋大賜通訳)がサラダを担当して、僕がステーキやパスタを作ったりという感じです。外食より自炊の方が家でゆっくりできるので好きです。他にはNetflixを見たり、家族とビデオ通話をして過ごして、リラックスしています。

 キャンプ中に翔平(大谷)が結婚を発表しましたね。びっくりしました。すぐに「おめでとう」とLINEを送って、「ありがとうございます」と返事が返ってきました。昨年12月には一平さん(水原通訳)とも会いましたが、1ミリも変わってなかったです。ちょっとシュッとしたかなくらい(笑い)。2人にはシーズンで会えればうれしいです。

 開幕までにしっかり米国の野球に適応できるように、結果も含めてどういうピッチングをしていったら、こっちで成績を残せるのかを考えながらやっています。チームの人から、コーチからアドバイスをもらっているので、しっかりできるよう、頑張ります。(レイズ投手)

 ≪オリオールズ戦先発で逆襲へ≫上沢が15日(日本時間16日午前3時5分)のオリオールズ戦に先発することが決まった。オープン戦3試合に登板して、0勝1敗、防御率20.65。前回10日のレッドソックス戦では4三振を奪いながらも、1回2/3を1安打4四球で5失点だった。登板後には「次に向け、もう一回やるしかない」と語っていただけに、何としても結果を出したい。

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