ソフトB「1番・周東の方程式」 初回+出塁=すべて生還 「初回は特に点を取る上で、どうにかしたい」

2024年03月16日 05:00

野球

ソフトB「1番・周東の方程式」 初回+出塁=すべて生還 「初回は特に点を取る上で、どうにかしたい」
<ソ・西>初回、安打を放つソフトバンク・周東(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【オープン戦   ソフトバンク1ー4西武 ( 2024年3月15日    ペイペイD )】 初回+周東の出塁=得点の公式が見事に成り立っている――。ソフトバンクの周東佑京内野手(28)が15日の西武とのオープン戦に「1番・中堅」で先発出場し、3戦連続となる第1打席の安打から先制のホームを踏んだ。強力クリーンアップが控えるだけに1番に定着すれば打線の得点能力が増すことは確実。周東自身も手応えをつかみつつある。
 1番・周東が3戦連続で先制のホームを踏んだ。初回、西武の開幕投手に内定している今井のカウント2―2からのチェンジアップを左前に運んだ。こうなれば鉄板の得点パターンだ。

 今宮の二ゴロで二塁へ進むと、暴投で三塁へ。ウォーカーの三ゴロの間にホームを駆け抜けた。13日の巨人戦から3戦連続で初回にHランプをともしており、いずれも生還。9日のロッテ戦(ZOZOマリン)も含めて、1番での第1打席の出塁は4試合すべて得点に結びついている。

 周東自身も手応えをつかみつつある。第1打席の出塁は意識しているところ。「初回は特に点を取る上で、どうにかしたいと思っています。そこはいい感じです」。相手投手のイメージをして打席に入っていることが結果につながっている。

 オープン戦の当初は、昨季の状態が良かった際の打撃を継続していたがしっくりいかなかった。すり足から、足を少し上げてタイミングを取るようにして打撃が向上した。また、逆方向を意識して臨むようにとの小久保監督からのアドバイスもあった。

 「今はタイミングをどれだけゆっくり取れるかだと思います。行き詰まった時のことも考えないといけないが、それは探しながら考えていければ。早く明日からでも開幕してほしいくらい状態がいい。今の時点では“やれるな”というのはあります」と自信の言葉を口にした。

 小久保監督も「1番にはまればベスト」と明言してきた。10日のロッテ戦の第4打席に粘って四球を勝ち取った際も「ああいうふうに四球を取ってくれるのが一番。塁に出てくれたらいいので」と高い評価をしている。

 相手先発がどんな難敵だとしても、立ち上がりにワールドクラスの快足を誇る周東が出塁できれば大きなチャンスが生まれる。初回の攻撃に関して小久保監督は「投手からしたらバントしてくれたら楽」と、基本的に犠打を選択肢に入れない方針。近藤、山川、柳田がそろう強力クリーンアップにつながっていけば、いきなりの大量点も狙えそうだ。

 4年ぶりのV奪回へ。周東の1番での大暴れが、今季の得点力を大きく左右することは間違いない。(木下 大一)

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