【選抜100年 聖地の華】日本航空石川・長井孝誠投手 「2人で甲子園に」幼なじみと誓った夢を実現

2024年03月26日 05:00

野球

【選抜100年 聖地の華】日本航空石川・長井孝誠投手 「2人で甲子園に」幼なじみと誓った夢を実現
<日本航空石川・常総学院>日本航空石川・長井は8回、ピンチを切り抜けてガッツポーズ(撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【第96回選抜高校野球大会第6日   日本航空石川0―1常総学院 ( 2024年3月25日    甲子園 )】 日本航空石川の長井孝誠は、同学年で先発の猶明光絆(ゆうめい・こうき)から2番手のバトンを受け取った。富山県氷見市出身で同じ小学校に通っていた2人は、小学2年で一緒に野球を始めた。兄の影響で野球を始めようとしていた長井が「一緒に野球やろうよ」と仲良しの猶明を誘ったのだ。「2人で甲子園に行こう」と誓い合い、中学校では同じ軟式野球部でプレーした。
 高校の進路を決めかねていたときは、猶明から声をかけられた。「一緒に日本航空石川に行こう」。猶明は「長井に誘われて野球を始めた。2人で最後まで一緒に野球をしたいと思って誘いました」と明かす。2人は、いつも一心同体だった。

 中学時代に遊撃手だった長井は、高校から投手に転向して猶明と競い合っている。元日に発生した能登半島地震の後、チームの練習が再開されなかった期間は、2人でキャッチボールをして体を動かした。「ライバルだし、ずっと一緒にやってきた仲間。お互いに成長し合える関係性だと思います」。猶明はプロ注目の好素材。甲子園を目標としてきた友情物語は、2人も想像していない世界にまで広がっている。(河合 洋介)

 ◇長井 孝誠(ながい・こうせい)2007年(平19)10月9日生まれ、富山県氷見市出身の16歳。小学2年から比美乃江スターズで野球を始めて投手。氷見北部中では軟式野球部に所属。日本航空石川では1年春から背番号19でベンチ入りし、今春選抜では背番号10。50メートル走6秒2、遠投110メートル。1メートル77、72キロ。右投げ右打ち。

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