大谷翔平2打数無安打1四球で本拠初安打お預け 声明発表後初の試合“水原ショック”乗り越え登場曲も一新

2024年03月26日 12:19

野球

大谷翔平2打数無安打1四球で本拠初安打お預け 声明発表後初の試合“水原ショック”乗り越え登場曲も一新
5回の第3打席で顔面付近のボール球にヘルメットを飛ばしながらのけぞる大谷(AP) Photo By AP
 【オープン戦   ドジャース-エンゼルス ( 2024年3月25日    ドジャースタジアム )】 ドジャースの大谷翔平投手(29)が25日(日本時間26日)、エンゼルスとのオープン戦に「2番・DH」で先発出場。2打数無安打1四球で本拠初安打はお預けとなった。
 初回の第1打席は三ゴロ、3回の第2打席も遊ゴロと2打席連続で内野ゴロに打ち取られると、5回2死で迎えた元同僚、デトマーズとの3度目の対戦はフルカウントまでもつれた。6球目が顔面付近に大きく外れたボール球になると、大谷は「うわぁお!」と絶叫し、ヘルメットを吹っ飛ばしながらのけぞった。その後、少し苦笑いしながら一塁ベースへ進んだ。第4打席で代打を送られ、交代となった。

 移籍後初めて本拠での実戦となった前日24日の同戦は左飛、四球、空振り三振と2打数無安打だった。

 この日の試合前には専属通訳だった水原一平氏の違法賭博問題を受け、声明を発表。水原氏の解雇が発表されて以降、初めて自らの口で「僕も話したかったので、うれしく思います」と切り出し「僕はスポーツ賭博に関与してない」「彼が僕の口座からお金を盗んだ」「みんなに嘘をついていた」「信頼していた方で、悲しいし、ショックです」と心情を吐露した。

 自身の銀行口座から誰が送金したのかということについて「彼が賭けていたことも知らなかった。彼が口座から(金を)盗んで、嘘をついていた」「僕の口座を勝手に使って送金していた」と話した。

 水原氏の疑惑により同情だけでなく憶測や批判など様々な声が渦巻く中、「気持ちを切り替えるのは難しいですけど、シーズンに向けてまたスタートしたい」と語った大谷。

 韓国での開幕シリーズ、前日の試合は「it's show time」の軽快な歌詞のブルーノ・マーズ「24K MAGIC」を登場曲に使用していたが、この日は08年グラミー賞受賞の人気ラッパー、ルーペ・フィアスコの「The Show Goes On」を使用。「Alright,already the show goes on」(ショーはもう始まっている)とシーズンが開幕していることを告げるような歌詞に乗せて打席に入った。

 試合前練習ではスローイングプログラムを開始し、15メートルくらいの距離で約50球、強めに投げた。信頼していた人の裏切りという“水原ショック”を乗り越え、二刀流復活へ向けて心身共に前を向いている。そんな大谷を後押しするように本拠に詰めかけたファンも大谷が打席に入ると、温かい声援を送っていた。

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