大谷翔平 違法賭博問題の会見にネットは「大谷さんが切なすぎる」「全体像が明確になった。心が軽く」

2024年03月26日 07:53

野球

大谷翔平 違法賭博問題の会見にネットは「大谷さんが切なすぎる」「全体像が明確になった。心が軽く」
水原一平通訳の違法賭博問題を受け、声明を発表する大谷翔平(C)Jon SooHoo/LA Dodgers Photo By 提供写真
 ドジャース・大谷翔平投手(29)は25日(日本時間26日)、ドジャースタジアムで専属通訳だった水原一平氏(39)の違法賭博問題を受け会見を行い、声明を発表した。
 水原氏の解雇が発表されて以降、初めての大谷の肉声。会見30分前には、会見場の入り口に報道陣の長蛇の列ができた。報道陣の数は73人を数えた。

 会見の冒頭、大谷自ら「みなさん、来ていただいてありがとうございます。僕も話したかったのでうれしく思っていますし、チームの関係者の皆さん、ファンの皆さんもここ1週間くらい厳しい1週間だったと思いますけど、みなさんも含めて我慢とご理解をしていただいたのがありがたいと思っています。まず僕自身も信頼していた方の過ちを悲しくというか、ショックと感じています」と心情を吐露した。

 水原氏の違法賭博、借金をいつ知ったのかという質問に「ホテルに帰った後でより詳しいことを2人で話をしたいので、“今は待っててくれ”と言われたので、僕は待つことにしました。僕は一平さんがその時に、ミーティングの時にギャンブル依存症だと僕はもちろん知らなかったですし、彼が借金していることもその時、ミーティングの時は知りませんでした。僕は彼の借金返済にもちろん同意はしていませんし、ブックメーカーに対して彼に送金してくれと頼んだことも許可したことももちろんないです。試合後、ホテルに戻って一平さんと初めてそこで話をして、彼に巨額の借金があることをその時、知りました。彼はその時、僕の口座に勝手にアクセスしてブックメーカーに送金していたということを僕に伝えました」と説明した。

 また、会見の最後には「正直ショックという言葉が正しいと思わないですし、それ以上の、んー…言葉では表せないような感覚でこの1週間ぐらいはずっと過ごしてきましたので、今はそれを言葉にするのは難しいなと思っています」と現在の心境を説明。続けて「ただ、シーズンも本格的にスタートするので、ここからは弁護士の方々にお任せしますし、僕自身も警察当局の捜査に全面的に協力したいなと思っています」と話した。

 シーズンに向けては「気持ちを切り替えるのは難しいですけど、シーズンに向けてまたスタートしたいですし、今日話をできて良かったと思っているので、今日はこれがお話できるすべてなので、質疑応答はしませんがこれからさらに進んでいくと思います。以上です。ありがとうございました」と締めくくった。

 大谷の会見を見たファンは、SNS上で「嘘をつかれ、裏切られ、そして多額のお金も取られて、尚かつこんな会見までやらざるを得なくなった大谷さんが切なすぎる」「今回の会見を見て、私は全体像が明確になり、心が軽くなりました。これからは野球に集中できる環境が整い、彼が大活躍することを願うばかりです」「会見で語ったことで周りの騒音が少しは落ち着き、プレーに集中できることを願ってます。大谷自身精神的にキツいと思うけど、乗り越えてほしい」「大谷翔平選手がどんな気持ちでこの会見に臨んだのか…想像しただけで胸が苦しくなるが、事実は事実として受け止め、私達ファンは今シーズンの活躍とワールドシリーズ制覇という翔平さんの目標が達成できる事を願い応援していく」などと大谷を気づかう声が多数を占めた。また「大谷さんにこんな会見をさせた水原氏の罪はデカいぞ」と違法賭博に手を染めた水原氏の責任を問う声もあった。

 水原氏は違法ブックメーカーに巨額の借金があり、大谷の口座から少なくとも450万ドル(約6億8000万円)が送金された。水原氏はスポーツ専門局ESPNの取材に、当初は大谷自らがパソコンを操作して借金の肩代わりをしてくれたと証言していたが、その後に撤回して「全て自分が犯した過ち」と大谷の関与を否定していた。

 大リーグ機構(MLB)は疑惑の全容解明に向けて正式に調査を開始したと発表。大谷の代理人サイドは法執行機関に捜査を要請し、国税庁に当たる内国歳入庁(IRS)も捜査している。

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