日本ハム・中島3年ぶり開幕1軍「1年間1軍が目標」

2024年03月26日 08:06

野球

日本ハム・中島3年ぶり開幕1軍「1年間1軍が目標」
フリー打撃練習を行う中島 Photo By スポニチ
 プロ16年目を迎える日本ハム・中島卓也内野手(33)が25日、21年以来3年ぶりに開幕1軍入りする見通しとなった。今春のキャンプは右脇腹痛で出遅れたが、すでに万全な状態でオープン戦では2盗塁もマーク。15年に遊撃手部門でベストナインに輝いた好守は健在で、16年の日本一を知る経験豊富なベテランが、若手主体のチームをプレーで支える。
 肌寒い札幌の空気が懐かしい。中島は昨年も一昨年も、この時期は千葉・鎌ケ谷にいた。3年ぶりにつかんだ開幕1軍切符。この日、エスコンフィールドで行われた全体練習後に決意を口にした。

 「1年間1軍にいることが目標なので、決して安心はしていない。一年通してチームが勝つために、自分の役割をこなすだけ」

 今春キャンプは右脇腹痛で出遅れたが、帰道後のオープン戦では2盗塁をマーク。少ない出場機会で熟練の盗塁技術や好守を披露し、試合終盤の“切り札”として存在感を発揮した。「自分の役割というか、自分のできることはやったので。シーズン開幕しても1年間やり続けないといけない」と、表情を引き締める。

 昨季は5月9日に1軍昇格も、1カ月もたたずに負傷離脱する悔しさも味わった。若手時代から遊撃でレギュラーを張り続けてきた勤続疲労の影響もあるが、今季は食生活から徹底的に見直した。誰よりも早く球場入りしてケアに努めるなど「体の状態はかなりいい」と中島。今季に懸ける思いは誰よりも強い。

 チームは16年を最後に日本一から遠ざかる。同年の開幕スタメンで残るのは中島だけだ。「若い時には、上に頼れる先輩がいて引っ張ってくれた。発言というより、行動やプレーで見せることができればいいかな」。口数は少ないが、淡々と自らの仕事をこなす職人肌。ここぞで見せるベテランのプレーを背中で伝える。(清藤 駿太)

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