阪神 20歳前川に「球団最年少開幕弾」の期待 「6番・左翼」でスタメン濃厚

2024年03月29日 05:15

野球

阪神 20歳前川に「球団最年少開幕弾」の期待 「6番・左翼」でスタメン濃厚
リラックスした表情で練習する阪神・前川(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 阪神・前川は、終始リラックスした表情で開幕前日を過ごした。「6番・左翼」でのスタメン出場が濃厚となったきょう29日の巨人戦へ向け、東京ドームで行われた前日練習を終えた弱冠20歳の若武者。「緊張はすると思いますが、まだ大丈夫。ある程度、考えながらですけど、実際やってみないと分からない部分はある」と、地に足を着けて言葉を紡いだ。
 この日のフリー打撃では広角に鋭い打球を打ち分けた37スイングで、4本が柵越え。オープン戦18試合出場で打率・311(45打数14安打)を残した好調ぶりを維持して開幕に向かう。オープン戦では本塁打こそ出なかったが、あと少しで…の一撃は何度もあった。そんな前川に達成を期待される快挙がある。

 現在、20歳10カ月。その若さで開幕戦本塁打を放つことができれば、2リーグ制以降では球団史上最年少となる。チーム屈指のスイングスピード、打球速度…に加え、今回の舞台は本塁打が出やすいとされる東京ドーム。3年目でのプロ初本塁打も時間の問題で、「球団最年少開幕弾」も十分に視野に入る。

 指揮官は、そんな前川を中軸3人の後ろに控える6番で起用することを示唆した。当初は3番の可能性もあったが、1番から近本、中野と左打者が続くこともあり「左3人は並べない」と明言。さらに「左(投げ)の中継ぎを入れてないとかなった時は、あいつ(前川)を入れるけど、向こう(巨人)も左が2枚入っている」と続け、「初めての(開幕)スタメンで期待させてもあかんやんか。前川に負担をかける必要あらへん」と話したことから「6番」で起用する可能性が高まった。

 きょう対峙(たいじ)する戸郷とは昨季対戦打率・500(4打数2安打)と好相性だが、「いつも通り入ることが一番大事だと思います」と泰然自若。頼もしき背番号58が、72年以来52年ぶりの生え抜き開幕オーダーのけん引役となる。(石崎 祥平)

≪2リーグ制以降では掛布超え≫
 阪神の開幕戦最年少本塁打は、1リーグ時代の1943年に乾国雄が記録した20歳0カ月。前川は開幕戦時点で20歳10カ月のため更新とはならないが、2リーグ制以降では77年掛布雅之の21歳10カ月を更新する最年少弾となる。

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