印象深い巨人・岡本和の試合後の姿 勝ちに飢えている主砲から目が離せない

2024年04月07日 09:15

野球

印象深い巨人・岡本和の試合後の姿 勝ちに飢えている主砲から目が離せない
<巨・D>9回、サヨナラの好機に岡本和は捕邪飛に倒れる (撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 目が離せなかった。6日のDeNA戦(東京ドーム)は3―6の9回に1点を返し、なおも2死一、三塁で打席には巨人・岡本和。一発が出ればサヨナラ勝ちという場面に、本拠地のボルテージは最高潮に達していた。結果は捕邪飛で試合終了。打球が上がった瞬間に悔しさをあらわにすると、ベンチに戻ってからは鋭い眼光でグラウンドを見つめていた。試合後のあいさつを終えてからも、ベンチに座るとしばらく動けず。ようやくベンチ裏に引き揚げた時にはすでに若手数人しか残っていなかった。
 「ああやって形をつくって僕ら中軸に回してくれてるので、本当に申し訳ない。ああいうところで打つのがの仕事なので。不甲斐ないなと思います。あそこで打てるように頑張ります」と話し帰路へ。日頃から「負けたら僕の責任」と口にする不動の4番は、悔しさを隠さなかった。

 6年連続30本塁打以上を記録している球界を代表するホームランバッター。打席での威圧感も凄まじい。記者は担当4年目になるが、今季はより一層、打席での威圧感が増しているように感じる。そう感じるのも「紙一重だった」と感じる打席が多いからだ。

 5日の同戦も1―2の9回1死一塁と、一打サヨナラもある打席だった。カウント3―2から9球目、山崎の136キロスプリットを見切って四球。この打席、1球も投げミスがなく厳しいコースに投げられたが、振るべきボールはしっかりとフルスイングし、誘い球には乗らなかった。特に1―2からスプリットを見極め、平行カウントから直球系の高め146キロをフルスイングでファウルになった7球目は、打席内で悔しい表情を浮かべており、本塁打にしていてもおかしくなかった。

 前日の場面でも同様。際どいコースにはピクリともせず、スイングしたのは2―1から真ん中に入ってきた148キロ直球だった。開幕直後には「ここに合わせてるわけじゃないので、こっからいい状態に持っていけるように」と言い切った。開幕から8試合で1本なのが、不思議なぐらいの打席を重ねている主砲。これからどんな凄まじい打撃を見せてくれるのか。背番号25から目が離せない。(記者コラム・小野寺 大)

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