KIA中村コーチ 導入ロボット審判「公平さあるが味気ない」 現役時代「審判の方に育ててもらった」

2024年04月09日 05:45

野球

KIA中村コーチ 導入ロボット審判「公平さあるが味気ない」 現役時代「審判の方に育ててもらった」
KIA・中村コーチ(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 韓国プロ野球(KBO)が、世界のトップリーグで他に先駆けて今季から「自動投球判定システム(ABS)」、いわゆる「ロボット審判」を導入した。2軍では20年8月から導入しており、試験期間を経て3月23日のシーズン開幕から満を持してスタートした。実際にロボット審判が導入された現場の声はどうなのか?今季から韓国プロ野球・KIAでバッテリーコーチを務める中村武志氏(57)に聞いた。
 ロボット審判の判定は両サイド、高低ともストライクゾーンが広い印象です。3月9日のオープン戦開幕から運用されていますが、ファウルの時など審判に「どっち?」と聞く選手も多いです。ただ、違和感はあっても機械がやることなので公平なのは間違いない。その点は「仕方がない」と諦めがつきます。

 試合前に各選手の身長を測り、そのデータを入力してストライクゾーンが決まります。低くしゃがんで構えたらどうなるのか、とも思いますね。ベンチでもボールの軌道をタブレットで確認できます。機械が反応しない時は審判が自分で判定していました。当初はみんな、判定に意識がいきすぎて試合に集中できない面もありました。慣れるまで1、2年かかるかもしれません。

 まさかこんな時代になるとは思いませんでしたね。自分は現役時代は捕手。試合中に審判の方と会話をし「今の捕球は良かった」など審判の方に育ててもらった部分もあります。そう思うと機械相手では人間味がなく、味気ない気がします。

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