ダルビッシュ「しんどいはしんどい」MLBで故障増加の一因とされるピッチクロック問題やケガに言及

2024年04月09日 15:34

野球

ダルビッシュ「しんどいはしんどい」MLBで故障増加の一因とされるピッチクロック問題やケガに言及
カブス戦に先発したパドレス・ダルビッシュ(AP) Photo By AP
 【ナ・リーグ   パドレス9-8カブス ( 2024年4月8日    サンディエゴ )】 パドレスのダルビッシュ有投手(37)が8日(日本時間9日)、本拠でのカブス戦に先発し、今季最短となる3回4失点で降板。打線の奮起で黒星は免れた。試合後は、投手に相次ぐ故障について言及した。
 メジャーではヤンキースのエース、ゲリット・コールやブレーブスのエース、スペンサー・ストライダーが肘の故障で戦線離脱。この日はアストロズのフランバー・バルデスも肘の痛みを訴え、予定していたレンジャーズ戦の先発を回避した。

 投手に相次ぐ故障にダルビッシュは「いやぁ、まぁだって自分12年くらい前からずっと先発の登板間隔が短いだとか、そういうのずっと言ってますけど、あと過密な日程とかもそうですし、いろんな要因あると思いますけど」とこれまで通り、故障要因を訴え、その上で「やっぱボールが飛ぶようになってから、2016年くらいから、そこからピッチャーがやらなきゃいけないようなことが、もっと球を速く投げる、全力で投げに行かなきゃいけないというところなので、それは危ないなと思っていましたし。ま、でも…これが自然なのかなとは思いますけどね」と打者に対峙するため、球速アップなど出力を上げることが故障のリスクにつながっている可能性もあると指摘した。
 
 そして、出力を上げる進歩にリカバリーの研究が追い付いていないのか問われると「いや、追いついてないことはないと思います」とし「今ある程度、自分で調べればある程度いろんなケアがありますし、そのケアをどこまで1つずつ理解してつなぎ合わせるかとか、栄養のこともそうですし、ただ食べるんじゃなくて、こういう時に“こういう理由でこれは食べる”“デザートは食べるけれど、こういう理由で今食べれる”とか、そうやってちゃんと自分の中で引き出しがあれば、うまいこと使えるんですけど、ただすべてにおいて、受け身になって、例えば栄養士に言われたから“これ食べます”トレーナーに言われて“これやります”じゃなかなか自己管理は難しいのかなと思いますね、この時代は」と食事もトレーニングも自主的に意図を持ってやらないと自己管理につながらないのではと言及した。

 また、大リーグ選手会のトニー・クラーク専務理事が今季から走者のいる場面での投球間の時間制限が20秒から18秒に短縮することを大リーグ機構(MLB)が決定したことを受け、故障増加につながるとして苦言を呈した。

 この問題について、ピッチクロックが故障に影響しているかを問われると「それはしんどいですよ、やっぱり。慣れてはいますけど、でもやっぱり体のダメージっていうのは翌日のキャッチボールの感じとか見ても、当日の家に着いた時の体の感じを見ても、それが年齢なのかそれは自分、かなり微妙なところにいるので、それが年齢なのか、ピッチクロックなのかはわかんないですけど。でもしんどいはしんどいですね」と年齢も踏まえた上での自身の体感を口にした。

 故障のリスクを避けるにはユニホームを着ていない時間をどう過ごすかも大切になる。「元々それは大事だったんですけど、あまり皆そこに目を向けてなかった。今もまだそこに目を向けてない人はいっぱいいると思いますけど、これからもっと高いレベルを求められてくると思うんで、こういうこと言い出すとみんな球速を上げて行こうとすると思うんで、そうだとしたらもっとやっぱりケアとか、栄養に関して目を向けて行かなきゃいけないんだろうなっていうふうに思います」と技術を上げると同時にケアにも注視しないと故障のリスクは増えるのではと持論を語った。

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