田淵幸一氏 優勝して胴上げで落としてやると必死にやって日本一達成「こういういい人を…」

2024年04月09日 15:11

野球

田淵幸一氏 優勝して胴上げで落としてやると必死にやって日本一達成「こういういい人を…」
1983年、巨人との日本シリーズを制し、胴上げされる西武・広岡達朗監督(西武球場で) Photo By スポニチ
 通算474本塁打の田淵幸一氏(77)が、法大の後輩で阪神でもバッテリーを組んだ江本孟紀氏(76)の公式YouTubeに出演。広岡達朗氏の下、西武で2度の日本一に輝いた原動力を明かした。
 西武監督に就任した広岡氏は最初のミーティングで田淵氏を「走れない守れないのがチームの最高給取り」と全員の前でやり玉に挙げた。

 「名前は言わないけど、トンビ(東尾氏)が俺の顔を見やがってさ(笑い)」

 東尾氏も「7回しか持たない」、石毛氏も「たいしたショートじゃない」と主力も容赦なく叩かれた。

 怒り心頭の田淵氏はロッカールームに選手を集めて「あんなこと言われて何も思わねえのか?おい、優勝しよう。胴上げするだろ、そのとき落としてやろう」と気勢を上げた。

 西武は広岡氏の徹底した指導と緻密な野球で1982年、83年に2年連続日本一になる。

 「胴上げで落とすんだろ?」と聞いてきた選手もいたが、田淵氏は「待て待て。優勝したら給料も上がるし、ハワイにも行ける。こういういい人を落としちゃダメだよ!」と180度方針転換した。

 今でも毎年広岡氏の誕生日にはお祝いの電話をしているという。

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