清川栄治さん死去 97年には「29打者連続アウト」を達成 名前の「栄治」はあの大先輩から…

2024年05月14日 06:00

野球

清川栄治さん死去 97年には「29打者連続アウト」を達成 名前の「栄治」はあの大先輩から…
広島時代の清川さん
 広島、近鉄で中継ぎ投手として活躍した清川栄治(きよかわ・えいじ)さんが5日に悪性腫瘍のため都内の病院で死去したと13日、西武球団が発表した。62歳。京都府出身。故人の遺志により葬儀は近親者のみで行った。今季は西武で投手育成アドバイザーを務めたが昨年から闘病中だったという。
 清川さんはワンポイントで左打者を封じる「変則左腕」の草分け的存在。現役時代は様々な記録を残し、そして記憶に残る左腕だった。

 プロ5年目の88年、デビューから114試合連続無敗のプロ野球記録(当時)を達成。プロ15年刊の登板は全てリリーフで、438試合連続救援登板も当時のプロ野球記録だった。

 また、87年には「29打者連続アウト」を達成した。完全試合は27人連続アウト。それより2人多くアウトを取った偉業だった。

 左の変則左腕。ただ、清川さんは軟投派ではなく「直球」にもこだわりを持ち続けた。ピンチの場面でワンポイントで登場し、左打者を斬る――。三振で切り抜けないといけないケースも多々あった。通算では364回を投げて375奪三振。イニング数以上の三振を奪ったのも勲章の一つである。

 名前の「栄治」は、京都商の大先輩である沢村栄治にちなんで父が名付けてくれたという。当時は中継ぎ投手が今ほど評価はされず、タイトルなども無縁。それでもファンの脳裏にはいつまでも「清川栄治」の名前が残り続けるに違いない。

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