大谷翔平 腰の張りから復帰即マルチ安打 痛烈170キロ右前打に全力疾走内野安打で不安払しょく

2024年05月14日 12:02

野球

大谷翔平 腰の張りから復帰即マルチ安打 痛烈170キロ右前打に全力疾走内野安打で不安払しょく
5回、二塁へ適時内野安打を放ち、笑顔のドジャース・大谷(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 【ナ・リーグ   ドジャース―ジャイアンツ ( 2024年5月13日    サンフランシスコ )】 ドジャースの大谷翔平投手(29)が13日(日本時間14日)、敵地でのジャイアンツ戦に「2番・DH」で先発出場。腰の張りから2戦ぶりに先発復帰した第1、3打席で安打を放ち、出場2試合ぶりのマルチ安打をマークした。
 1―3の5回に大谷が再び安打を放った。2死二塁で打席を迎え、2球目が暴投となって2死三塁に。フルカウントからの98.6マイル(約158.6キロ)シンカーは打ち損じで二塁前へのボテボテのゴロとなり、大谷が俊足を飛ばして内野安打を勝ち取った。この間に三塁走者が生還し、1点差に迫る貴重な一打となった。

 先頭のベッツが自身通算50本目の先頭打者弾となる一発で攻撃に勢いをつけて大谷が第1打席を迎えた。昨オフFA争奪戦に参加したジャイアンツファンから大ブーイングを受ける中、大谷は先発右腕ヒックスの初球95マイル(約152.8キロ)シンカーを完璧に捉えると、打球速度106マイル(約170.5キロ)の痛烈な打球は右前で弾んだ。

 1―3の3回1死一塁からシンカーを打ち損じて二ゴロに倒れた。併殺崩れで一塁走者として残り、次打者フリーマンの打席で右腕ヒックスの投球モーションに入る前にスタート。これにヒックスが気づき、大谷は一、二塁間に挟まれる形となったが、そのまま二塁へ向けて走って生き残った。さらに相手野手の失策も絡んで三塁まで進んだが、得点にはつながらなかった。このプレーは当初は盗塁が記録されて4年連続2桁盗塁達成かと思われたが、その後盗塁死に記録が訂正された。

 3―4の7回は代打のE・ヘルナンデスが山本由伸の負け投手の権利を消す同点ソロ。大谷は3番手左腕ミラーに対し、5球目の97.8マイル(約157.3キロ)速球を見逃してフルカウントに持ち込んだが、最後は83.9マイル(約135.0キロ)の外角スライダーにタイミングを外されて空振り三振に倒れた。

 昨季までエンゼルス所属の大谷は、オラクル・パークでは過去3試合で10打席に立ち8打数無安打。同球場での初安打が腰の張りからの復活をアピールする一打となった。本塁打を打てば通算25球場目となり、自身が持つ日本野手最多を更新するだけに、オラクル・パークでの初本塁打、そして右翼場外への初スプラッシュヒットに期待がかかっている。

 大谷が腰の張りを感じたのは11日のパドレス戦前のトレーニング中で、試合中に「張りが強くなった」と説明。今季2度目の欠場となった12日にかけ、ストレッチや電気治療を行い「僕は出られるかなという感じだったけど、大事を取った。だいぶ改善されている」と軽症を強調していた。

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