【スポニチ調査ファイル(6)】大経大・林翔大 球威と制球力を兼備する関西No・1右腕

2024年05月14日 07:00

野球

【スポニチ調査ファイル(6)】大経大・林翔大 球威と制球力を兼備する関西No・1右腕
大経大・林翔大 Photo By スポニチ
 アマチュア野球の有力選手をリサーチする「スポニチ調査ファイル」。第6回は、今秋ドラフト候補に挙がる最速150キロ右腕の大経大・林翔大(4年)を調査する。高い制球力などを武器とし、「関西No・1右腕」と評されている。その安定した投球を支える直球などを深掘りする。 【大経大・林翔大の動画はこちらから
 好投手の輩出が続く関西六大学リーグの中で、大経大の林は安定感に秀でている。昨秋の防御率1・30(481/3、自責7)は、リーグ1位だった大経大・津田淳哉(現阪神)の「1・29」と同等で、ドラフト指名された大商大の上田大河(現西武)、高太一(現広島)の好投手には3年生ながらに上回っていた。

 「直球には自信があります。空振りやファウルを取れる直球主体の投球をしています」

 最速150キロを誇りながら、その魅力は速さではなく正確性にある。「制球力には自信がある方です」と明かすように、今春リーグ戦では初戦から2試合連続で1与四球のみに抑えるなど乱れない。

 安定感は大学での投げ込みで身につけた。乙訓(京都)時代から最速148キロを計測していたように球威には自信があった。「大学に入学した当初は制球に不安があったので、ブルペンでは真ん中に投げ続けました。真ん中に投げられれば、あとは少しずらすだけ。徐々に(制球力にも)自信がついてきました」。そして、球威と制球の両方を兼ね備えた直球に進化させた。

 投球フォームはノーワインドアップで、軸足一本で直立してから左足を捕手方向に踏み出していく。「しっかりと右足で立てないと体重移動もできない。大学から意識し始めると、制球も安定するようになりました」。美しい縦回転の直球は、ぶれない投球姿勢にも支えられている。こうして磨いた制球力を武器に、「関西No・1右腕」の評価を確立した。 (河合 洋介)

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