ドジャース指揮官 腰の張りから復帰初戦でマルチ安打の大谷に「翔平についてはもう驚かない」

2024年05月14日 14:35

野球

ドジャース指揮官 腰の張りから復帰初戦でマルチ安打の大谷に「翔平についてはもう驚かない」
ジャイアンツ戦前に取材に応じるドジャース・ロバーツ監督(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 【ナ・リーグ   ドジャース6―4ジャイアンツ ( 2024年5月13日    サンフランシスコ )】 ドジャースの大谷翔平投手(29)が13日(日本時間14日)、敵地でのジャイアンツ戦に「2番・DH」で先発出場。腰の張りから2戦ぶりに先発復帰した第1、3打席で安打を放ち、出場2試合ぶりのマルチ安打をマークした。5打数2安打1打点と奮闘し、チームは延長戦を制して連敗を阻止した。山本由伸投手(25)は5回2/3を5安打4失点、6奪三振で勝ち負けはつかなかった。
 試合後、デーブ・ロバーツ監督はこの日の大谷の活躍について「翔平についてはもう驚かない。彼がそういう選手だとわかっているから。打っては誰よりも遠くに飛ばし、健康な時は投げる球でも誰にも負けない。フィールドでも誰よりも速く走れる。彼にできないことはない」と絶賛。さらに5回2死三塁から二塁へ適時内野安打を放った場面について「2死から内野安打で得点できたのはうちにとっては良かった。翔平はいろんな方法で相手を負かすことができる」と語った。

 試合後、試合を中継する「スポーツネットLA」はこの二塁内野安打に注目。二塁へのボテボテのゴロで安打になる確率はわずか12%だったと伝え、大谷が30feet/sec(時速32.9キロ)のスピードで走り、打席から一塁までの到達タイムは4.1秒だったと伝えた。この脅威のスピードに現地実況も「飛んでいる」と目を丸くしていた。

 地元メディア「ドジャー・インサイダー」は今季ドジャースの一塁到達タイムのトップ10のうち、大谷が9つを独占していると公式Xに投稿。トップ5は全て大谷で6番目がクリス・テイラーだと紹介した。

 大谷は初回、昨オフFA争奪戦に参加したジャイアンツファンから大ブーイングを受ける中、大谷は先発右腕ヒックスの初球95マイル(約152.8キロ)シンカーを完璧に捉えると、打球速度106マイル(約170.5キロ)の痛烈な打球は右前で弾んだ。

 1―3の5回2死二塁では、2球目が暴投となって2死三塁に。フルカウントからの98.6マイル(約158.6キロ)シンカーは打ち損じで二塁前へのボテボテのゴロとなり、大谷が俊足を飛ばして内野安打を勝ち取った。この間に三塁走者が生還し、1点差に迫る貴重な一打となった。

 4―4の延長10回タイブレークで試合が動いた。無死二塁から先頭の大谷は空振り三振に倒れたが、1死一、二塁から4番スミスが中越えへ決勝の2点適時打を放った。無死二塁から始まるタイブレークの延長戦はここまで1勝3敗と競り負けていたが、これで2勝3敗とした。

 昨季までエンゼルス所属の大谷は、オラクル・パークでは過去3試合で10打席に立ち8打数無安打。同球場での初安打が腰の張りからの復活をアピールする一打となった。

 大谷が腰の張りを感じたのは11日のパドレス戦前のトレーニング中で、試合中に「張りが強くなった」と説明。今季2度目の欠場となった12日にかけ、ストレッチや電気治療を行い「僕は出られるかなという感じだったけど、大事を取った。だいぶ改善されている」と軽症を強調していた。

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