巨人・小林誠司「智之と話していた通りいけたかな」13勝目を好リード 7打点中5打点が菅野先発試合

2024年09月01日 22:30

野球

巨人・小林誠司「智之と話していた通りいけたかな」13勝目を好リード 7打点中5打点が菅野先発試合
<神・巨>7回無死一、三塁、小林の三前へのバントが野選を誘って巨人が加点(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人3―1阪神 ( 2024年9月1日    甲子園 )】 巨人の小林誠司捕手(35)が1日の阪神戦(甲子園)で同学年の盟友・菅野智之投手(34)を好リード。打席でも貴重な追加点となるセーフティースクイズを初球で決めるなど、チームの勝利に大きく貢献した。
 8番に入り、8月25日の中日戦(東京D)以来4試合ぶり、今季32度目のスタメンマスク。菅野とは開幕から20試合連続のバッテリーとなった。

 菅野は初回に門脇の失策絡みで1点先制を許したが、その後は無失点。チームは7回降雨コールド勝ちを収め、菅野は7回7安打1失点(自責0)の好投で両リーグ単独トップとなる13勝目(2敗)を今季2度目の完投勝利で飾った。

 “最高の相棒”を助ける絶妙なセーフティースクイズだった。

 1―1のまま迎えた7回にここまで2失策&2球連続スクイズ失敗とミスの続いた門脇が中前適時打を放ってまずは2―1と勝ち越しに成功。

 阿部監督の表情がここで緩むことはなかったが、続いて打席に入った小林が初球で三塁線にセーフティースクイズを決めると、さすがに指揮官もベンチから拍手を送り、一塁に生きた小林もベース上で会心の笑みを見せた。

 小林が打点を挙げるのは、6月30日の広島戦(東京D)で相手先発左腕・玉村から初回に左翼線へ適時二塁打して以来63日ぶりで、今季7打点目&通算149打点目。この時の巨人先発投手も菅野で、小林が今季挙げた7打点中5打点が菅野先発試合となった。

 巨人は相手先発右腕・西勇を苦手にしており、この日の試合前まで西勇の今季巨人戦防御率は0.41。打点は4月18日に甲子園で小林が先制適時打を放った1打点のみだったが、またしても小林が“天敵”西勇から挙げた貴重な打点だった。

 V打の門脇には「結果オーライ」と手厳しかった阿部監督も「いいバント決めてくれたんで」と小林の活躍には納得の表情。

 小林自身は「その前に門脇がやってて、大山のチャージも良かったですし、西のフィールディングがいいのは知ってたんで、サードはなかなかランナーもいるんでチャージはかけづらいので(三走の吉川)尚輝信じて、やってみようかなって思ったんで。どうかなあって迷ったんですけど、あそこは尚輝信じてやりました」とし、三塁方向へ転がしたことについては「自分の判断ですね」と振り返った。

 結果的に犠打野選となり、小林に打点1が付くとともに、小林自身も一塁に生きた。ベース上では爽やかな笑みを浮かべて右腕を高々と突き上げたが、「いいピッチャーですし、なかなか点入らないので、ああいう形で、1点ですけど、大きい1点だったかなと思います」。

 捕手としてのリードについては「やっぱり一発あるバッターで打たれていいところと、抑えたいところとあると思うので、打たれてほしくないところでどうやって抑えるか逆算してやっていたので、そこは(菅野)智之と話していた通りいけたかなと思います」とし、「メリハリの利いた投球をしてくれたと思います」と相棒を称えていた。

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