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阪神・森下 逆転Vへ「打率・280&80打点」誓った!伝説の64年再現視野「当たり前だと思っている」

2024年09月18日 05:15

野球

阪神・森下 逆転Vへ「打率・280&80打点」誓った!伝説の64年再現視野「当たり前だと思っている」
阪神・森下 Photo By スポニチ
 阪神・森下翔太外野手(24)が17日、逆転優勝へのノルマとして「打率・280&80打点」を掲げた。2年目以内でマークすれば1949年別当薫以来、球団2人目。チームは残り10試合中、上位を争う巨人、広島、DeNAと8試合を戦う。背番号1への徹底マークが集まるのは必至だが、頂点に向かうには、そのバットが不可欠。今季と同じ残り10試合から3・5ゲーム差をひっくり返して逆転優勝した64年の再現へ向け、まずは18日の中日戦(バンテリンドーム)で難敵・高橋宏を打ち砕く。
 雌雄を決するラスト10試合へ向け、森下は決意に満ちた表情で目標を掲げた。打率・280&80打点。現状の・278から打率を上昇させ、残り試合数以上の打点を上積みする。長いシーズンの、それも優勝を懸けた最終盤。手ごわい相手に対し、決して簡単ではないノルマを達成してこそ、球団初のリーグ連覇は成し遂げられる。

 「そこ(打率・280、80打点)を目標にして、やれると思って自信を持ってやっていた。(ノルマ達成に)なることが当たり前だと自分は思っている」

 入団2年目以内で打率・280&80打点を達成なら49年の別当薫以来、球団では2人目の快挙だ。そのためのキーと捉えるのが、初回の第1打席。開幕から堂々3番を務め上げる24歳は、改めて、その重要性を口にした。

 「チカ(近本)さんとか(中野)拓夢さんが出て自分が還すという役割。第1打席でヒットを打てれば2死からでも得点になる。走者が出た場合はタイムリーになるケースも増える。第1打席はすごく意識的に入りたい」

 近本が出て、中野が送り、森下が一撃で打点を稼ぐ。仮に1、2番が倒れて2死となっても、一息ついた投手の隙を突く快打を放てば、大山、佐藤輝の快音を誘発できる。打率アップ、打点量産もさることながら、虎の勝利も森下の「第1打席」が大きく左右する。

 「(バンテリンドームは)ホームランは出づらい。得点圏や、一つのチャンスを無駄にしないというところは、今までいい形で、できていた。あと少し、より高めていきたい」

 甲子園7連戦ウイーク(開催6試合)を5勝1敗で終え、猛虎はきょう18日、敵地での中日戦からリスタートする。立ちはだかるのは強敵・高橋宏。豪快な一発で早々にKO…は、森下の頭にない。ここぞの好機で、確実に一本。3日の甲子園決戦、7回で8安打を浴びせて3点をもぎ取った再現を思い描く。

 「もう勝つしかない。頑張りたい」

 残り10試合で首位・巨人とは2ゲーム差。それが、どうした。今から60年前、64年の猛虎は、今年と同じ残り10試合から3・5差をひっくり返して逆転優勝を果たした。奇跡再現へ――。真のラストスパートは、背番号1の一振りから始まる。(八木 勇磨)

 ▽1964年終盤の優勝争い 阪神は残り10試合の時点で、首位・大洋に3・5ゲーム差の2位。残り7試合となって9月20日の直接対決を迎えた時点でも差は変わらなかった。同戦の直前にはエースの村山実が突然の家庭の不幸に見舞われ、2戦目の先発を回避。初戦で完投したバッキーが、2戦目も勝ち越し直後の8回から連投して逃げ切り、1・5差に迫った。大洋は23日に巨人とのダブルヘッダーに連勝し、残り2試合で2・5差。マジック1で26日に甲子園でのダブルヘッダーを迎えた。阪神は初戦でバッキーが完封勝利。2戦目は8回に逆転して直接対決4連勝を飾り、残り3試合で0・5差。1つも負けられない状況で残り3戦3勝し、9連勝で最終戦に優勝を決めた。

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