右肘手術の広島・栗林 29日から本格リハビリへ「一日でも早くベストなパフォーマンスに」

2024年10月23日 05:05

野球

右肘手術の広島・栗林 29日から本格リハビリへ「一日でも早くベストなパフォーマンスに」
リハビリを開始した広島・栗林 Photo By スポニチ
 広島・栗林良吏投手(28)が22日、広島県廿日市市の大野練習場でリハビリを開始した。16日に右肘関節手術を行ったばかりだが、来春開幕に照準を定め、「一日でも早くベストのパフォーマンスに戻せたら」と意気込んだ。今後は29日に抜糸した後、本格的なリハビリに移る予定。来年2月の春季キャンプでの投球再開を視野に、下半身のトレーニングを継続して行うなど、リハビリ期間を有意義に過ごす構えだ。 
 不安が払拭されたことは表情に表れていた。16日に右肘関節手術(右肘関節鏡視下骨きょく切除術)を受けて、19日に退院。右腕には包帯が巻かれていた。それでも栗林は希望と期待に満ちあふれていた。

 「痛みもなく、生活も不安なく過ごせている。開幕に間に合うようにというところで(来年2月の)キャンプからしっかり投げるところを見せていければ首脳陣の方々の信頼を得られると思う。一日でも早くベストなパフォーマンスに戻したい」

 この日はストレッチやエアロバイクなど軽めに体を動かした。過去に肩や肘にメスを入れた経験はなく、全身麻酔での手術は今回が初めてだった。実は今季の開幕前から今オフに手術に踏み切る決断を下していたことを明かした。

 「シーズンに入る前から、(今オフに)やるというのは決めて1年間過ごしていた。投げられないほどではなかったが、手術することで、痛みがなくなって、もう一段階レベルアップできると思った」

 右肘に不安を抱える中でも、4年目の今季は自己最多の60試合に登板。0勝6敗、防御率1・96で同最多の38セーブをマークし、08年に永川勝浩(現投手コーチ)がマークした球団最多記録に並んだ。その活躍を支えたのは「オフの取り組みが一番」だと振り返る。バランスを鍛える体幹トレーニングや下半身のウエートトレーニングの成果に手応えを感じた上で、今オフも継続して強化していく。

 「肘以外は動かせるようになると思うので、動かせるところは動かして追い込みたい。1年間意識してきたことを、来シーズン不調になった時や困った時に使えるようにと思いメモしている」
(フォーム動作解析着手/) 今後は29日に抜糸した後、本格的なリハビリを開始する予定。並行して投球フォームなどの動作解析にも着手する。今季は好不調の波が少なかったことを収穫と捉え、良かった部分を洗い出して、来季に生かす。過酷なリハビリ期間を有効に使い、さらなるレベルアップを期す構えだ。
(長谷川 凡記)

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