阪神 試練の秋季キャンプ 17日間で休日わずか2度 金村コーチ「課題の多い投手がいっぱい」

2024年10月23日 05:15

野球

阪神 試練の秋季キャンプ 17日間で休日わずか2度 金村コーチ「課題の多い投手がいっぱい」
金村コーチ(中)と話す藤川監督(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 11月に高知県安芸市で行われる阪神の秋季キャンプの日程が発表された。1日のキャンプインから17日打ち上げの17日間で休日はわずか2度。覇権奪回へ向けて今秋はハードなスケジュールとなることが決まった。
 22年は20日間で休日は4度、23年は19日間で3度と近年の秋季キャンプと比べても休日の少なさが際立ち、休日2度は15年の金本政権以来だ。第1クールから最終クールまで3度の5勤で構成され、藤川監督の意向で実戦も数試合予定されるなど、選手にとっては厳しさの増す秋となる。

 「(秋は)個人の力をアップさせる時期。(チーム)全体ということはあまり捉えてなくて。昨年は(日本シリーズがあったことでじっくりと)秋季キャンプができなかった。それもあって春先が少しスロースターターになってしまったことがあるかもしれない」

 前日21日に藤川監督は秋季キャンプの内容についても言及していた。新入団のコーチ陣とも相談してキャンプの日程も決定。今秋はチーム全体のレベルアップではなく、個のレベルアップを優先。その先に春はある。この“球児イズム”に早速応えたのが新任の金村投手コーチだった。

 この日は青柳、伊藤将、村上ら今季苦しんだ選手と対話。復活へ向けて各投手の現状把握に努めた。その一方で危機感をあおるように“厳しい秋”の予告も忘れなかった。

 「頑張らないと大変。もう少しみんな正常かなと思ったけどそんなこともなかった。課題の多い投手がいっぱい。ちょっと伸び悩んでる投手とかね。僕がいた時(16~22年)と代わり映えのない投手とかがたくさんいる。良い方向に向けて力を尽くしていきます」

 裏を返せば、自身の変化や進化に“投資”できる時間がたっぷりあるのが、この秋となる。「個」を徹底的に磨き上げるハードなキャンプで変革への土台づくりをしていく。 (遠藤 礼)

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