10年後の塁へ――。 明大・宗山塁が大事にする一通の手紙とは

2024年10月23日 19:00

野球

10年後の塁へ――。 明大・宗山塁が大事にする一通の手紙とは
小学4年時の「2分の1成人式」で書いた手紙を手に笑顔を見せる明大・宗山(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 宗山には大事にしている一通の手紙がある。差し出し人は宗山塁。小学4年生時の「2分の1成人式」と呼ばれる行事で10年後の自分へ書いたものだ。
 密着取材の一環で見せてもらえる機会があった。手紙はきれいに二つ折りされた黄色い画用紙に貼り付けられていた。中身を見せてもらうと、小学生が書いたと思えない内容に驚かされた。プロ野球選手になっていますか?や、首位打者をとっていますか?などといった事象に注目することは一切なく、プロ野球選手という夢に向かって、真摯に努力を続けていて欲しいという、人間性を強く求めたものだった。

 明大野球部寮で大事に保管しているこの手紙について宗山は「しっかりと目標を掲げ、諦めずに努力を続けることの大切を、10年後も持っていてほしいと思って書いていたと思う」と振り返り「今も一緒の考え。(当時の)自分にしてはいいことを書いた」と照れくさそうに笑った。

 私は宗山を大学の4年間しか見ていない。しかし、小学1年で野球を始めてから16年、彼がどのような思いで野球に向き合い、鍛錬を続けてきたか、この手紙を通じて見えた気がした。球界のスターへの道を歩む理由がこの一通に詰まっている。(アマチュア野球担当カメラマン 木村揚輔)

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