阪神ドラ1・伊原 “村上フォーク”習得で先発準備 「真っすぐな軌道からスッと沈む」

2024年10月27日 05:15

野球

阪神ドラ1・伊原 “村上フォーク”習得で先発準備 「真っすぐな軌道からスッと沈む」
9月18日、三菱重工Westを相手に5回1失点と好投した伊原 Photo By スポニチ
 阪神ドラフト1位のNTT西日本・伊原が、プロ入りに向けて新兵器を習得する考えを示した。すでに藤川監督から先発起用を明言されており、その準備として“村上フォーク”に白羽の矢を立てた。
 「何か1個、完璧に三振を取れるようなボールを習得するというところが一番、大事。自分の中では、フォークが一番いいかなと。空振りを取れるフォークにしたい」

 先発として試合に臨めば、どうしても三振を取りたい状況は何度も訪れることだろう。そこを乗り切るには、頼りになる“宝刀”が必要だ。その最有力候補に選んだのは智弁学園の先輩が操る「真っすぐの軌道からスッと落ちる」フォークだ。

 「村上さんもそうなんですけど、真っすぐな軌道からスッと沈むので、バッターが手前のワンバウンドでも振っちゃう(球)」

 すでに持ち球の一つにフォークはある。だが“現行モデル”は、直球の軌道から上に浮くため打者に球種がバレやすい。そこで先輩右腕にも助言を求めながら、改良を加える算段。直球、カットボール、スライダー、ツーシーム、カーブに“村上フォーク”が加われば、鬼に金棒だ。

 ただ、いくら変化球を磨いても、投球の根本である直球に球威が足りなければ猫に小判となる。本人も自覚しており「結局、真っすぐが良くならないと、打者は(フォークを)振らない。真っすぐが基準になってくる」と話し、「150キロは超えたい。あとは常時140キロ台後半くらいに球速を引き上げられたら」と並行して直球の精度向上も推進する方針。磨きをかけたフォークと直球を手に、プロの世界へと飛び込む。(松本 航亮)

 ◇伊原 陵人(いはら・たかと)2000年(平12)8月7日生まれ、奈良県橿原市出身の24歳。小1から晩成フレンズで野球を始め、主に投手。八木中では軟式野球部。智弁学園では2年春から背番号11でベンチ入りし2年秋から背番号1。3年春に甲子園出場。大商大では2年秋に最優秀投手、3年春に最多勝、最優秀防御率でベストナインを受賞。NTT西日本では2年連続で都市対抗出場。1メートル70、77キロ。左投げ左打ち。

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