番長DeNA 執念猛追 黒星発進も9回に意地の3点「行くぞという雰囲気はあった」

2024年10月27日 05:30

野球

番長DeNA 執念猛追 黒星発進も9回に意地の3点「行くぞという雰囲気はあった」
<D・ソ>試合後スタンドに向かってあいさつする三浦監督(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 【SMBC日本シリーズ第1戦   DeNA3―5ソフトバンク ( 2024年10月26日    横浜 )】 最後までファイティングポーズは崩さなかった。9回に6番手堀岡が3失点し、0―5で迎えたその裏。希望を捨てない本拠地のファンに意地を見せる。その思いだけでDeNA・三浦監督はタクトを振った。「無抵抗で終わるよりは攻撃を明日につなげないといけなかった。行くぞという雰囲気はあった」
 先頭のオースティンが守護神オスナから左越え二塁打を放ち、2死から7番・梶原の中前適時打でようやく1点を返した。今季中盤からレギュラーに定着した大卒3年目。「一球で仕留める気持ちでいった。自信にもなった」。0―0の2回2死満塁では、投手の有原に右前適時打を許すと、右翼守備でゴロの打球をファンブル。2失点目のきっかけとなっており、ミスを取り返す一打にもなった。

 これで乗った。同じく今季ブレークの高卒5年目の森敬が左前適時打で続き、代打・筒香も右前打でつないだ。2死一、三塁から桑原は投前へボテボテのゴロとなったが、諦めずに全力疾走。オスナが一塁に悪送球して3点目が入った。

 3万3147人の大観衆がこの日一番の盛り上がりを見せる中、ここまで無安打だった主将牧の第5打席。会心の当たりが中飛となりため息に包まれたが、一瞬の静寂後には大きな拍手が湧き起こった。CSファイナルS第6戦で突破に導く決勝打を放っていた牧は「独特の雰囲気だった。でも最後に一番捉えた当たりを出せた。引きずっても仕方ない」と巻き返しを期した。

 7年前、2勝4敗で敗れた相手に黒星スタートとなった。それでも下を向いている暇はない。「今日は勝てなかった。でもたくさんのファンがついていてくれると感じた」と三浦監督。意地の3得点に希望を見いだし、必ず次につなげる。(大木 穂高)

おすすめテーマ

野球の2024年10月27日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム