【名人戦】藤井名人、第1局は横歩取り…15連勝中の得意戦型 40手目が封じ手の慎重な進行

2024年04月10日 18:50

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【名人戦】藤井名人、第1局は横歩取り…15連勝中の得意戦型 40手目が封じ手の慎重な進行
対局を前に駒を並べる藤井聡太名人(左)と豊島将之九段(日本将棋連盟提供) Photo By 提供写真
 将棋の第82期名人戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)7番勝負は10日、東京都文京区のホテル椿山荘東京で第1局が始まり午後6時30分、挑戦者・豊島将之九段(33)が40手目を封じて1日目を終了した。
 振り駒の結果、先手は藤井聡太名人(21)=王将含む全8冠=に決まり、初手で飛車先の歩を突いた。豊島は応手で角道を開けた。そして飛先の歩を交換し、角が向かい合った17手目、藤井が横歩を取った。戦型は横歩取りで確定した。

 先手・藤井の横歩取りは20年9月の羽生善治九段戦で敗れて以来、3年半負けなしの15連勝中。豊島も6連勝中とお互い、戦型理解度の高い得意戦法で開幕星を奪いにいった。

 豊島が金取りに角を藤井陣へ打ち込んだ21手目、藤井はその金を真っ直ぐ上がって当たりを避けた。前例を離れる一手に1時間29分。昼食休憩を挟んで豊島がさらにこの日最長1時間42分の考慮で、打った角を中段で成り返った。

 「あしたからの対局は最大限集中し、読みを深め、見ていただく方に楽しんでいただく将棋が指せればと思っています」。前日の対局場検分後、開催された前夜祭であいさつした藤井。事前研究を離れ、自らの頭脳で比較検討を重ねる指し手の応酬は、長考合戦となりやすい。40手目が封じ手と、横歩取り特有の乱戦含みの展開にお互い慎重になった。

 持ち時間9時間で消費時間は藤井が3時間49分、豊島は4時間19分消費した。対局は11日午前9時に再開される。

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