「ハイジャック」ハ・ジョンウ、ヨ・ジングとの共演秘話や結婚願望を語る“50歳までにはしたい”

2024年08月25日 08:00

写真=(株)キダリスタジオ、ソニーピクチャーズ
俳優ハ・ジョンウが、「既視感から脱皮することが俳優としての宿題」と自身の考えを明かした。新型コロナウイルスの感染拡大後、厳しい状況に置かれている映画界に対しては「まずは与えられたことに最善を尽くす」と伝えた。

映画「ハイジャック」(監督:キム・ソンハン)に出演したハ・ジョンウは6月14日、ソウル鍾路(チョンノ)区某所でインタビューを行った。

映画 「ハイジャック」は、1971年の大韓民国の上空、旅客機が乗っ取られた極限の状況で死闘を繰り広げる人々の物語を描いた。

ハ・ジョンウは乗客の安全を守る副操縦士のテイン役を、初めて悪役にチャレンジしたヨ・ジングが旅客機を危険にさらす乗客のヨンデ役を演じた。また乗客の安全のために奮闘するベテラン操縦士ギュシク役はソン・ドンイルが、客室乗務員のオクスン役はチェ・スビンが務め、熱演を披露した。

この日のインタビューでハ・ジョンウは、「シナリオが面白かったです。何より、実話だということに驚きました」と出演のきっかけを明かした。続いて「昨年公開された『ランサム 非公式作戦』と『ボストン1947』に続き、再び実話ベースの映画に出演することになりましたが、意識的にそのような選択をしたわけではありません。不思議なことに、このような作品に相次いで出演することになりました」と話した。

パニック映画の中でも今作は実話に忠実であったという点が、「ハイジャック」の長所だ。ハ・ジョンウは「監督はずるずるとひっぱるようなストーリーを警戒したようです。音楽まで慎重に考えました」と説明した。

副機長役を担当した彼は、狭い機内のセットで操縦するシーンはもちろん、アクションまで披露した。「演劇に出演していた時、練習室に毎日出勤していた当時の気持ちでセットのある撮影所に出勤し、真剣に演じました」とし「ジンバルの上に飛行機のセットがあったのですが、トイレに行こうとしたらジンバルを固定させてハシゴを使って下りなければなりませんでした。揺れるセットの上で一日10時間近く撮影をするのは簡単ではありませんでした。暑かったですし」と振り返った。

続いて「操縦シーンはブルーバックで撮影したのですが、誰もいない場所での撮影なので恥ずかしかったです。どんなに演技をしても、あのような撮影はやはり恥ずかしいですね」と告白した。

悪役ヨンデを演じたヨ・ジングのキャスティングには、ハ・ジョンウが大きな役割を果たしたという。ハ・ジョンウとヨ・ジングは昨年1月から3月までTVINGを通じて公開された旅行バラエティ番組「両足でチケッティング」で一緒に海外旅行に行った。ハ・ジョンウは「『両足でチケッティング』に僕とチュ・ジフンの出演だけが決まって、残りの2人(ヨ・ジング、SHINee ミンホ)を誰にするか悩んでいた時、ヨ・ジングが思い浮かんだんです」とし「大学の後輩でもありますし、かつて僕のことがロールモデルだと言ってくれたこともあり、キャスティングされました。僕をロールモデルだと言ってくれるなんてありがたいと思いました」と明かした。

そして「当時『ハイジャック』のヨンデ役を誰がやるかも関心を集めていました。何人かの俳優とは直接会って読み合わせまで済ませていました」と回想したハ・ジョンウは、「『両足でチケッティング』の撮影中に、ヨ・ジングを注意深く観察しました。おそらくジングは知らなかったと思います。『ハイジャック』の監督に『ジング、いいと思う』と言いました。変わり者(?)っぽいところもあるし、重みもあるし。子役出身だから赤ちゃんのようなイメージがあるかと思ったけれど、体も大きいし、火の玉のような感じもあるから、飛行機を乗っとることもできそうだと思ったんです」と説明した。

そして「『両足でチケッティング』の撮影に行く日、仁川(インチョン)空港でそれとなくジングに話しかけました。このような映画があるけれど、ちょっと急いでいるって。12日後、ニュージーランドから戻る日にジングに『もう決めてもらいたい』と言いました。ジングが『僕は入隊しなければならないし……』と言うから、「監督がお前のことをすごく待っている。決定してほしい』と言って、そのようにして韓国で『出演する』というメッセージをもらいました。最後の最後になってやっと出演が決まったのです」とヨ・ジングのキャスティングに関するビハインドストーリーを明かした。

続いて「実存の人物は体が大きくないので、どうやって飛行機を乗っ取ったのだろうかと思いました。だから監督も、制作会社もヨンデ役を演じる人物を長い間探していましたし、最後まで決められなかったんです。そんな時にジングに会いました。特に『1987、ある闘いの真実』でパク・ジョンチョルを演じたヨ・ジングの眼差しを忘れられなかったので、僕はジングの“ヨンデ”に一票を投じました」と愛情を示した。

昨年公開された映画が大ヒットにはつながらなかったことに対してハ・ジョンウは「新型コロナウイルスの流行後、パラダイムがだいぶ変わって、その変化の速度も速いです」とし「その速度についていけるかと言われると、そうではないようです。『中堅俳優として何をすればいいだろうか』と考えても、これというものがありません」と打ち明けた。

ただ「今までやってきた通り、慣性通りに生きるよりも、覚めた心、覚めた考えで一生懸命に生きていかなければならないとしか思っていません」と話した彼は「昔なら7月末、8月初旬が最もホットな時期なのに、最近は繁忙期、閑散期もないようです。この流れも過ぎてみるとわかりそうです。与えられたことに最善を尽くすこと、世の中のことにもっと興味を持つべきだと思います」という考えを伝えた。

「既視感、慣れ親しんだイメージから脱皮するのも宿題」と話したハ・ジョンウは、「フィルモグラフィが重なっていくと、今まで見せたイメージから脱皮して、より良い姿を見せなければなりません。それが一生の課題です」と話しながら、「80歳を過ぎたロバート・デ・ニーロのような俳優も、同じ悩みを持っています。彼が書いた本を読むと、繰り返されるキャラクターの問題で常に悩み、乗り越えようと努力した部分が出てきます。僕もそれが今後乗り越えなければならない課題だと思います」とつけ加えた。

この日のインタビューを通じて、伯父さんになった感想も明かしたハ・ジョンウ。彼の弟で、ワークハウスカンパニーの代表であるチャ・ヒョヌと女優のファン・ボラは2022年に結婚し、最近第1子となる男の子が誕生した。「伯父さんになった感想はどうか」という質問にハ・ジョンウは「とても不思議です。僕も結婚して子供がほしいと思いました。50歳になる前にはしないといけません。あと4年ほど残っています」と伝えた。

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