羽生九段 NHK杯で近藤七段に逆転負け 得意戦法・後手横歩取りで中盤優勢も 王将リーグで再戦予定

2024年08月25日 12:42

芸能

羽生九段 NHK杯で近藤七段に逆転負け 得意戦法・後手横歩取りで中盤優勢も 王将リーグで再戦予定
羽生善治九段 Photo By スポニチ
 将棋の羽生善治九段(53)が近藤誠也七段(28)と対戦したNHK杯2回戦が25日、放映され、先手近藤が127手で勝利した。戦型は近藤の横歩取り。後手番での横歩取りを得意とする羽生は高飛車に構え、9筋の端攻めを絡める積極的な布陣を敷いた。
 長い中盤を経て、羽生が3筋へと金を作って先行する。対する近藤は、左右の桂を5段目へ跳ね出し、さらに羽生陣中央へ殺到。桂2枚と角の交換へ持ち込んだ。

 対して羽生は、馬で1筋に控える近藤飛車を取って優勢に終盤戦へ突入。これに近藤は香で取れる羽生馬を取らず、と金で羽生陣の金を取っての攻め合いを目指した。ここで、羽生が取られなかった馬を盤面中央へ逃しての寄せが甘かったようだ。近藤に体を入れ替えられて、寄せ切られた。

 「勝負所で自分を信じて指したい」。近藤が対局前の意気込みを盤上で結実させ、「中盤が難しい将棋で、最後も自信のない戦いだった」。終局後、振り返った近藤に対し、羽生は「終盤勝ちになったと思うが、寄せを誤った」と逆転負けを認めた。

 両者は藤井聡太王将(22)=7冠=への挑戦権を争う、ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)の挑戦者決定リーグにも前期第73期で残留し、9月中旬開幕予定の第74期で対戦予定。この日の結果、対戦成績は羽生の8勝4敗1千日手になった。

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