佐々木八段 秘策・ダイレクト向かい飛車で藤井竜王を幻惑も「気づいたら負け」

2024年10月26日 21:07

芸能

佐々木八段 秘策・ダイレクト向かい飛車で藤井竜王を幻惑も「気づいたら負け」
竜王戦第3局、感想戦を行う藤井聡太竜王(左)と佐々木勇気八段 Photo By スポニチ
 将棋の藤井聡太竜王(22)=王将を含む7冠=が挑戦者に佐々木勇気八段(30)を迎える第37期竜王戦7番勝負第3局は26日、京都市の仁和寺で2日目が指し継がれ、午後6時26分、先手・藤井が99手で勝利した。対戦成績を2勝1敗として4期目の獲得へ再び先行した。
 「一手一手難しい将棋かなと思った。馬を作って反動で、と思ったが…」。佐々木が終局後、言葉少なに振り返った。

 1日目午後、藤井が2筋から8筋へ地下鉄飛車を発動させた間隙を縫って角を成り込んだ。さらにこの日午前、その馬を自陣へ引き付けて金銀3枚との要塞を築いた。

 「金銀3枚」に例えられる馬を囲いに加えたことで、元々あった金銀3枚と計6枚相当の堅陣。しかし75手目、藤井から5筋の歩を突かれて「距離感が分からなくなった」。想定外の軽妙な一手に、歯車を狂わされた。

 先手番を制し合って1勝1敗で迎えた後手番の第3局。居飛車党の佐々木が7年ぶりに飛車を振って対抗型へ持ち込んだ。「予想していない戦型になって、こちらがどう攻めの形を作っていくべきか分からなかった」。藤井をそう幻惑させたように秘策は奏功したが、勝ちにまでは結びつけられなかった。

 「終盤は、こちらが気づいたら負けということが多い。その辺り何とかしたい」。11月15、16日、大阪府茨木市の複合施設「おにクル」で指される第4局は先手番となる。圧倒的な強みを発揮する藤井の終盤力にどう対抗するか。序盤でよりリードできる、さらなる秘策が求められているのかも知れない。

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