伊調のため新設!八戸市 市民特別栄誉大賞を授与
2012年08月10日 06:00
五輪
市は、小原に「市民栄誉賞」、伊調には2段階グレードアップした「市民特別栄誉大賞」を贈る。小林真市長は記者会見で「東日本大震災で大きな被害を受けた八戸市と東北に勇気を与えてくれた」と2人の活躍に目を細めた。市民栄誉賞はこれまで04年のアテネ五輪で金メダルを獲得した伊調と銀メダルだった姉千春さんの姉妹ら7人、今年の春の選抜高校野球大会で青森県勢では初の準優勝となった光星学院野球部の1団体に贈られている。
08年には北京五輪の伊調姉妹の活躍を受け、同賞より1段階上の「市民栄誉大賞」を新設。こちらは、まだ伊調姉妹しか受賞していない。市民特別栄誉大賞はさらにもう1段階上の賞。
市民は歓喜と興奮に沸いており、小原を高校生まで指導した島守松雄さん(56)は「小さい頃からコーチの話をよく聞き、練習する熱心な選手だった。(レスリングをする)子供たちに勇気をくれた」と笑顔。小原が通った八戸工大一高レスリング部の木村遥陽さん(15)は「最後まで諦めない精神と試合の運び方が凄い」と驚いている。
伊調が中学生まで所属したレスリングクラブで一緒に練習した松沢平さん(26)は「(競技を)続けるにしても、やめるにしても、まずはゆっくり休んで」と気遣いつつ「一ファンとしては、4連覇を見たい」と期待を込めた。4連覇達成となれば、さらに大きな賞も新設されそうだ。