【国際親善試合 日本1-1ウルグアイ ( 2023年3月24日 国立競技場 )】
攻撃面の積み上げがテーマで、三笘がどれだけ機能するかに注目したが、まずまずだった。W杯カタール大会までは後半の勝負どころで起用するジョーカーだったが、所属チームでの好調もあり、スタメン起用となった。雨のピッチにもかかわらず繊細なタッチでボールを扱い、技術のクオリティーの高さは見せてくれたと思う。ただし、相手の対応も今までとは異なり、より厳しくなった。もう一段上に行くためには、クラブでプレーする時のように、周囲の選手との連係を深めて、生かしてもらうことも必要になるだろう。
サイドを突破してクロスを上げたり、カットインしてシュートを狙う場面がもっとほしいし、攻撃の起点としても期待されている。後半30分には伊東が右サイドを突破して同点ゴールを演出したが、左サイドであのようなプレーを見せてくれれば文句なしだ。代表選手は監督が求めるものを出しながら、自分の持ち味を出せなければ、最終的には使われなくなる。三笘ならできると思う。(城彰二=元日本代表FW・スポニチ本紙評論家)