【コラム】城彰二
清武、遠藤がボール絡めば◎
2011年09月08日 06:00
サッカー
そして3つ目は前半にトップ下に入った長谷部がうまく機能しなかったこと。本田のようにボールを受けてタメをつくることができず、パスをさばく仕事ができなかった。中央に時間がつくれる選手がいないのでサイド攻撃が生きなかった。
後半は清武が入って前線に起点をつくれるようになったのが大きかった。また、長谷部と遠藤のダブルボランチになったが、遠藤が少し前のポジションを取ってつなぎ役となった。清武、遠藤がボールに絡むことでパスが前半よりも回るようになったことが、サイド攻撃からの岡崎のゴールにつながった。
ボールを受けてタメをつくることができる本田が不在となった影響は大きいが、トップ下に香川、サイドに清武を入れて運動量、流動性を生かした後半の戦い方が今後のヒントになるのではないか。アジアの戦いは思っている以上に厳しい。アウェーで負けなかったことは評価していいのではないか。(元日本代表FW)