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決勝は攻める京都橘か守る鵬翔

2013年01月13日 06:00

サッカー

決勝は攻める京都橘か守る鵬翔
<京都橘・桐光学園>前半42分、先制ゴールを決め喜ぶ京都橘・仙頭 Photo By スポニチ
 京都橘は仙頭と小屋松の2トップの関係が素晴らしかった。距離感がよく、1人が引いてきたら1人が裏を狙うというように常にバランスを見ながらプレーしている。仙頭はドリブルも仕掛けられるし、決定的なパスも出せる選手で、多くのチャンスをつくり出していた。桐光学園の動きが重かったとはいえ、3点差がつくのは予想外だった。
 一方の鵬翔は堅い守備とセットプレーが武器。直接FKによる1点目は味方選手を壁の手前に座らせることによって相手GKの死角からシュートを打っており、入念に準備していたことがうかがえる。初戦から少ないチャンスを生かして勝ち上がってきており、勝負強いチームだ。

 決勝は攻める京都橘、守る鵬翔という構図になる可能性が高い。京都橘は仙頭、小屋松が自由にプレーできるか、鵬翔はその2人を抑えられるかがポイント。決勝の行われる14日の天気は雨か雪の予報で、セカンドボールへの対応も鍵を握る。私も高校3年時に経験したが、選手権の決勝には独特の雰囲気があるので、重圧に負けない精神力も重要になる。(城彰二=元日本代表FW)

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