【コラム】城彰二
絶対に落とせない本拠地決戦!優位に立って相手の攻撃機会減を
2022年02月01日 12:10
サッカー
日本はFW伊東が好調で、右サイドの突破からチャンスをつくったり、伊東に合わせてゴールを決めている。サウジアラビアの左サイドのDFシャハラニはスピードと技術があり、ブラジル代表DFマルセロのようなタイプ。厳しい相手だが、伊東が1対1で勝てるかどうかで勝負が分かれる。右サイドで優位に立って、シャハラニの攻撃機会を減らしたい。
さらにサウジアラビアのFWブリカンと左サイドのMFドサリが攻撃の鍵を握るので、DF谷口と板倉がどう抑えるか。日本は中国戦と同じメンバーだと予想しているが、相手が攻めてくる分だけ、相手の守備ラインの裏にスペースもできるのでチャンスもつくれると思う。
サウジアラビアは身体能力が高く、組織的で技術もあり、欧州とアフリカを合わせたようなサッカーをする。アジアでもトップクラスの実力で、アウェーでの対戦でも敗れた。だが隙があるのも特徴で、私も96年アトランタ五輪アジア最終予選のときに準決勝でサウジアラビアに勝って五輪出場を決めた。当時、事前に見た映像では歯が立たないと思ったが、2―1で勝てた。今回もホームだし、ゲームの入り方に注意し、早い時間に先制できれば十分に勝機はあると思う。(城彰二=元日本代表FW)