美帆 女子3000で国内7年ぶり負けた 0秒41差の2位「見積もりの甘さが出た」

2022年12月30日 04:35

スピードスケート

美帆 女子3000で国内7年ぶり負けた 0秒41差の2位「見積もりの甘さが出た」
表彰台での(左から)高木、堀川、佐藤(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【スピードスケート全日本選手権第2日 ( 2022年12月29日    YSアリーナ八戸 )】 W杯後半戦の代表選考会を兼ねて行われ、女子3000メートルは堀川桃香(19=富士急)が4分4秒66で優勝した。高木美帆(28=日体大職)は4分5秒07の2位。国内主要大会のこの種目で敗れるのは15年全日本選手権以来7年ぶりとなった。女子500メートルは高木が37秒94で優勝。男子1500メートルは山田和哉(21=高崎健康福祉大)が大会記録とリンク記録を更新する1分45秒57で制した。
 13組中11組で滑った高木が、最終組で滑った堀川に0秒41差で敗れた。9歳下の若手の成長株には11月のW杯第2戦(オランダ)でも屈したが、出場した国内主要大会の3000メートルで優勝を逃すのは7年ぶり。「悔しい。先に滑る時は後半の選手が追えないタイムで滑らないといけない。見積もりの甘さが出た」と唇をかんだ。

 世界記録を持つ1500メートルや2月の北京五輪で金メダルを獲得した1000メートルに比べ、3000メートルは得意ではない。それでも国内では連勝街道を走り続けてきただけにV逸の意味は大きい。「私が今の場所でくすぶっていたらすぐに追い抜かれる。競い合う選手がいるのは特別。スケート界が面白くなる」。2位という結果は優勝よりも刺激的だ。

 ≪堀川ジャイキリ自己新V≫堀川は自己ベストを0秒09更新。高木のタイムを見て優勝を意識しており「狙っていたのでうれしい。自信になる」と喜んだ。今季W杯前半戦は1500、3000、5000メートルに出場。疲労により第3、第4戦は不調だった。今大会は1500メートルを回避して2種目に集中し、ジャイアントキリングに成功。まだ世界の表彰台とは差があるとはいえ若手の台頭は高木菜那、押切美沙紀らが引退した女子団体追い抜きにとっても朗報だ。

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