錦織 1年8カ月ぶり実戦で貫禄ストレート勝ち「ここに立てる幸せ感じながらやった」1時間43分

2023年06月15日 04:43

テニス

錦織 1年8カ月ぶり実戦で貫禄ストレート勝ち「ここに立てる幸せ感じながらやった」1時間43分
1回戦でプレーする錦織圭(共同) Photo By 共同
 【テニス カリビアンOP   錦織圭2―0C・ラングモ ( 2023年6月13日    米自治領プエルトリコ・パルマスデルマール )】 故障で長期離脱していた錦織圭(33=ユニクロ)が下部ツアーにあたるATPチャレンジャーの大会で約1年8カ月ぶりに実戦復帰し、シングルス1回戦で世界ランキング333位クリスチャン・ラングモ(27=米国)に6―2、6―4でストレート勝ちした。公式戦の白星は21年10月7日のBNPパリバ・オープン1回戦以来614日ぶり。目標の世界トップ10返り咲きへの一歩をしるした。2回戦は15日(日本時間16日)の予定で、世界258位のミッチェル・クルーガー(29=米国)と対戦する。
 緊迫感漂う復帰初戦。リターンエースで最初のポイントを奪い、錦織が流れに乗った。第1セット第1ゲームを幸先よくブレークすると、堅実なショットでゲームを支配。豊富な運動量でボールを拾い、ネットプレーからポイントにつなげる熟練の読みも光った。最後はサーブ&ボレーを決め、1時間43分でストレート勝ち。右拳を握り、614日ぶりの白星をかみしめた。

 汗を拭い「意外と順調だった。今までの復帰戦で一番と思うくらい良かった。湿気と緊張、いろいろなもので体はめちゃくちゃ重かったけど、何とか勝ててうれしい。ここに立てる幸せを感じながらやった」と笑顔。主審からも「Welcome back(お帰りなさい)」と声をかけられた。

 昨年1月に股関節を手術し、リハビリ中の同年9月には右足首を負傷。神経に関わる痛みが生じたため、回復に時間を要した。一時は引退も頭をよぎったが、今年2~3月にかけて劇的に状態がよくなり、4月に実戦形式の練習を本格的に再開。当初は5月下旬からの下部ツアー3大会に出場予定だったが、調整の遅れで最初の2大会を見送っていた。

 自己最高位4位の世界ランキングは現在ランク外。09~10年にも右肘手術で約1年ツアーを離脱して圏外となったが、復帰から約7カ月で2桁ランクに戻した実績がある。「1試合を勝つのに、3、4大会かかると想定していた。1戦目なので辛口になりすぎず、自分を褒めてあげたい」。19年10月以来のトップ10返り咲きへ。まずは第一目標としていた1勝をクリアした。

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