松岡修造氏 離脱前と何も変わらない“攻める”動き

2023年06月15日 04:42

テニス

松岡修造氏 離脱前と何も変わらない“攻める”動き
1回戦で勝利し、インタビューに答える錦織圭 Photo By 共同
 【テニス カリビアンOP   錦織圭2―0C・ラングモ ( 2023年6月13日    米自治領プエルトリコ・パルマスデルマール )】 【松岡修造の目】まずは戻って来てくれて感無量です。僕は30歳で引退しましたが、錦織選手は33歳。1年8カ月は本当に長かったと思います。ケガが治らなくてモチベーションが上がらず、復帰を諦めかけた時期もある中での勝利。彼の人生にとって大きなものになるはずです。
 サーブやストロークなどの技術面、フットワークは離脱前と何も変わっていない印象。あとは試合を重ねながら独特の感性を取り戻していく作業になります。この日の相手は守っても楽に勝てるレベルでしたが、錦織選手は自分からネットに出て積極的に攻めていました。目の前の相手ではなく、再びトップで戦う強い気持ちを持つ自分自身と戦っているように感じました。

 僕が3月に国内で14歳以下対象の「修造チャレンジトップジュニアキャンプ」を指導した際、錦織選手が来てくれて全選手とボールを打ち合い「もっと姿勢を低く」「タフになろう」など助言をくれました。それは自分自身にも言い聞かせている言葉だったと思います。細かいミスや詰めの甘さなどはありましたが、これは試合を重ねれば勝手に戻ってくるもの。トップ10返り咲きは簡単ではないですが、覚悟を持って挑めば十分に可能性はあると思います。(日本テニス協会強化副本部長)

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