階級変更ぶっつけ本番の川井友香子が3戦全勝で準決勝へ「自分、頑張っているな」

2023年06月15日 17:30

レスリング

階級変更ぶっつけ本番の川井友香子が3戦全勝で準決勝へ「自分、頑張っているな」
川井友香子 Photo By スポニチ
 【レスリング明治杯全日本選抜選手権第1日 ( 2023年6月15日    東京体育館 )】 出場者が7人の女子68キロ級はリーグ戦が行われ、東京五輪62キロ級金メダルの川井友香子(サントリー)は3戦全勝で、あす16日の準決勝進出が決定。階級変更決断からわずか2カ月ながら、五輪女王のプライドを見せつけ、来年に迫ったパリ五輪出場に望みをつないだ。
 川井は初戦で吉川海優(自衛隊)に5―1で勝利すると、続く2試合目は昨年の世界選手権で65キロ級を制した森川美和(ALSOK)と対戦。場外に押し出されてポイントを奪われるなどパワーで劣り、前半は0―2で折り返した。しかし後半は思い切りの良いタックルで2ポイントを奪い返すと、さらに背中を取って逆転に成功。結果的に4―4で並ばれたが、規定により勝利。3試合目は10―0のテクニカルフォールで圧倒した。

 2日後に試合を控える姉の金城梨紗子(サントリー)のセコンドサポートを受けて3試合を制した川井は、「凄く思い相手ばかりで、今日は全勝できると思わなかった。自分、頑張っているなと思う」と自画自賛した。昨年は腰痛を何度も繰り返し、12月の全日本選手権で5位。合い口や腰への負担を考え、階級変更を決断したのはわずか2カ月前だったが、「戦えないことはないなと思った」と手応えも口にした。

 自力でパリ五輪への道を切り開くには、今大会を制し、7月1日のプレーオフも制して9月の世界選手権(ベオグラード)出場権を獲得するしかない。「パリに向けてラストチャンスと分かっていた」と川井。五輪2連覇のため、そして姉との2大会連続姉妹金メダルのため、まだまだ険しい道を必ず上り詰める。

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